2002年3月21日二分〜大平〜大岳〜青雲岳〜二部登山道経由猿鞍橋下山
新潟方面の山仲間の方々、合計4名で二部から出発。
Y氏、T氏、M氏の3名と自分である。二分集落を過ぎた、除雪最終地点では多くの登山者が既に集まっていた。
スノーシューを抱えてる者、壷足でスタートする者、山スキーの段取りをする者、など、千差万別である。隣村の守門村の方々がたくさん居られたので、しばらく話をした。
なんでも、今日は、スノーシューとスノーボード、それに山スキーで大岳まで行くツアーの開催日であったらしい。
我々4名は7時に出発した。
昨夜の放射冷却で、雪はアイスバーン状態であった。
われわれ4名のうち、3名は輪カンジキ持参の登山スタイルであり、自分ひとりだけ山スキーを装着してのスタートである。
久々の山スキーなので、直ぐには感覚を取り戻せない。
また、本日装着のスキーは、某大ベテランから頂いたものなので、いささか短いので、慣れるまでは多少時間が掛かった。
大平に取っ付く場所では、急なので、自分だけ車道を捲いて登る。
3名に合流し、ほっとした途端、T氏が車上に忘れ物をしたというので、待つことにする。
約1年ぶりの山スキーなので、多少疲れが早く、丁度良い休み時間となった。
T氏には悪いがゆっくり休ませてもらう。
3人でマイデジカメを取り出し、好き好きにお気に入りのショットを狙い、ちょっとした撮影タイムとなった。
やがて、息を切らしてT氏が合流。
少し休憩し、造林地の中を歩き始める。
造林地は広く、何処を歩いて良いか解からないきらいもあるが、色々とトレースは有るし、何しろ前方に大岳がどっしりと構えているから、方向を見失うことはない。
そのうちに、車道の林道と合流し、長峰へと向かう。
何だかんだ言って、保久礼小屋までは2時間はたっぷり掛かる行程だ。
保久礼小屋で、休憩を十分とることになった。
保久礼清水は、スコップで除雪されており、いつでも水を補給できるように施されている。
10分ほど休憩し出発。
そろっと急になるので、山スキー金具を1段上げて歩く。
今日は、皆さん調子が良さそうでピッチが早いようだ。
自分ひとりが、かなり疲れているような気がしてくる。
昨日の不健康で自堕落な1日がたたっているのかと、昨日をちょっと反省。
今シーズンの初山スキーなのでなおさらなのかもしれない・・・と、自らを慰める。
キビタキ小屋は、おもちゃ箱のように、少しだけ屋根を出した状態であった。
やはり、例年よりかなり雪が少ないと感じる。
キビタキ小屋には、9時45分に到着。一息吐いただけで、更に登る。
前方には、広い親父の禿げ頭のような山が現れる。
大岳かと思うところであるが、不動平である。
この辺から、執拗に風が吹いている。
左手を見れば、真っ白な中津又岳が素晴らしい尾根を形成し、山スキーヤーが羨望のまなざしで見入るだろうと思った。
自分も、近じか大ベテランと行くつもりである。
不動平らを登っていると、スノーボーダーが格好よく滑ってくる。続いて幾人かの山スキーヤー達も滑ってきた。
皆それぞれ、個性のある滑りをしている。
でも、所詮山の中、どんなスタイルで滑ろうが関係ないのだ。
一応、11時ごろ山頂(大岳)に着くだろうと予想したが、10時50分に大岳山頂に到着した。
中津又岳のせっぴが素晴らしいので、4人ともマイデジカメで撮影する図となった。
しばらくの撮影タイムを経過し、本峰まで行こうと言うことになった。
相変わらず、風は強い。一時、立って居られなくなる事もある。
大岳から、網張りの鞍部までの間は、夏道であればそんな急であるという感じはしないが、雪が有ると、結構急に感じる。
本峰まで行くということなので、シールは付けたままで滑る始める。
シールを付けて、踵が上がるというバランスは難しく、少々恥ずかしいが、ボーゲンで対応。
網張り部で、大岳の巨大なせっぴに皆がそれぞれ見入る。
網張りから、二分登山道分岐点付近までは、もう一度登り返さなければならない。
やがて、M氏が足の不調を訴えたので、ペースを落とす。
風も更に強くなり、危険もあるので、二分登山道を下山することになった。
なにせ、この強風下の中では、ゆっくり昼食も摂ることも出来ないので、なるべく風のない高さまで下ることにした。
自分は先頭で、スキーで下り始める・・・しかし、どうだ!?前に進まない。
正面から風が吹くので、前に滑らないのである。
風が少し止んで来た所を見計らって滑り始める。
しかし、慣れないノーマル山スキーの170aものであるので、なかなか勝手が掴めない。
普段は、レースカーブのレーシングスキーなので、久々のノーマルカーブのスキーは、感覚が掴めるまで上手く回せないのである。
風も落ち着き、スキーにも慣れて来始めたので、段々と思い通りのターンが出来るようになってきた。しかし、本来山スキーコースとは無縁の二分登山道であるので、さしたる良いコースもない。
オカバミ滝に着いたのは12時40分であった。
ここは、夏道では三角点のあるところである。
風もないし、眺めもまあまあなので、ここで皆を待つことにした。
皆が着き、ここで昼食タイムにすることにした。
Y氏提供の、ウインナーのソテーは最高に美味い!!各自、コンロを持参し、おもいおもいの男の料理が始まる。
この先は尾根が狭いので、注意しなければならない。
自分は、既に缶ビールを2本飲んだので、割と思い切りよく、痩せ尾根を滑る。
最高に狭い個所では、尾根の広さが50cmにも満たない箇所があった。
さすがに、ここは慎重に歩く。
尾根を通過し、ブナ林を滑ると、平らな谷内平に到達。
14時であった。
谷内平から、少し登り、護人清水に滑る降りる。
護人清水から更に、だらだら登りをして行くと、トレースは猿鞍橋の方面へと続いている。
急登でザラメの柔らかい雪質なので、慎重にスキーを真横に振ってターンをする。
やがて、14時35分に猿鞍橋に到着。
3名は先に行ってくれというので、先に下る事にする。
殆んど平らな車道なので、少し嫌気がさす。
15時に駐車場に到着。
守門村のツアーの方々も次々に下山してきた。
15時30分、3名も下山完了。
タイマーセットで、4名でY氏のデジカメに収まる。
準備をして、守門温泉で汗を流すことに。
湯は白濁し、いかにも体に良さそうであった。
17時、4名は又の機会にという事で、無事解散と相成った。
二分車乗り入れ7時00分
保久礼小屋 9時00分
キビタキ小屋 9時45分
大岳 10時50分
青雲岳 12時00分
オカバミ滝 12時40分
谷内平 14時00分
猿鞍橋 14時35分
二部車乗り入れ 15時00分
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