11月4日ネズモチ平

前日、T会の皆さまが宿泊され、今日はネズモチ平から浅草岳を目指す事にしていた。
 今回の季節はずれの雪は、10月28日夜半過ぎから始まった。
2日経過し、守門岳の見晴台まで行って来たのが、10月の30日であった。
降り止んだ後であったが、見晴台付近(標高1100m)では、およそ1m程度の積雪が見られた。
10月31日は、晴れた。
エコミュージアムにおいて、冬の為の準備作業に追われ、
浅草岳では木道工事の廃材や作業小屋の撤収が行われていた。
天気予報では、文化の日近辺の連休にも、寒波が来ると報じていた。
11月2日は1日、雨が降り続いた。
 結局、2日辺りに、標高の高い所では雪となり、かなりの積雪があったものと考えられる。
11月4日の朝は、程好く晴れるような雰囲気も有り、時折、守門岳の田小屋稜線も窺い知る事が出来た。
10月29日から雪は降っていない筈だから、ネズモチ平付近までは、
十分車で入れるであろうと安易に考えていたのであった。
事実、下の方は、あれからの雪は殆ど溜まっておらず、連休に降ったという予想は全く出来なかった。
浅草大橋を過ぎる頃には、程好い紅葉と、この間降った積雪の白い色のコントラストが見事であった。
ホテル大自然館を過ぎた辺りから、どうも様子がおかしくなってきた。
道路が除雪されていないのである。
この奥には県立エコミュージアムもあるわけで、この連休もやっていた筈である・・・・と。
田代平のゲートを過ぎ、どんどん走ってゆくと、雪は次第に多くなってきた。
エコミュージアム入り口付近までは、何とか辿り着く事が出来たが、そこから先は車の走った跡が無いようだ。
私の大雲沢ヒュッテのバスは、予め四駆を利かせてあるのだが、どうもこの先行く事は無理のようだ。
エコミュージアムの出入りに配慮しつつ、若干のスペースを借りて、車を停車させた。
前日、5名の方々から宿泊して頂いたのだが、この日の参加は3名であった。
参加出来ない方々は、無理をして宴会のみ参加して頂いたのである。
日本百名山を終了し、現在は低山藪山と圧倒的な登山実績を持つOさん。
年間の大半を登山に費やし、最近では冬山、沢、はてまた山スキーにチャレンジするという、紅一点Kさん。
山を楽しむ為には、単独藪漕ぎ縦走がベスト・・・と、ひたすら純粋な感性のTさん。
そして、久々に風邪をひいてしまった私・・・の4名の参加であった。
Oさんが、「行けるところまで行きましょう」と、歩き出した。
雨量計の辺りまでは、壷足でも大して苦にはならない程度であった。
雨量計を過ぎると、さすがに雪の量は増え始め、皆で輪カンを付けることにした。
先頭を時々交代したりして、1時間30分ほどかけて、ネズモチ平登山口に到着した。
恒例の記念撮影を済ませ、ソフトドリンクやハードドリンクを喉に流し込んだ。
私は、たっぷりの長者盛りをペットボトルに入れてきたので、それをラッパ飲みして寛いだ。
帰る途中で、かなり利いてきた。
同じ道・・・それに車道の雪道であるから、すぐ飽きてきた。
大駐車場の工事跡を過ぎた頃、地元のmさんに出会った。
mさんも山の大ベテランで、高校時代から山岳部に入り、30年近く山をやっている方だ。
10年前からテレマークスキーを始め、最近では休みの度に山に入り浸っていると聞く。
冬季だけでも40回は山スキーに出かけると、昨年聞いたことがある。
 帰りもゆっくり歩き、約3時間ほどの雪山トレッキングを楽しんだ。
ホテル大自然館脇の岩魚橋の近くの紅葉を写真に収めたいと、3人はしばしカメラ小僧に徹した。
音松荘脇の大駐車場で、挨拶をし、別れた。

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