4/10五味沢〜横倉沢(6名)
明日から熊狩りの解禁となるので、その下見も兼ねて山歩きをしようということになった。
猟友会の行事が午前中の10時頃まで要したので、皆がそれを済ましてからなので、あまりゆっくりは出来ない。
音松荘の横に車を停車させ、夕沢林道に沿って歩きだす。
村杉沢を渡ったあたりから、観光公社が経営する農場を横切り、夕沢方面に向けて高度を稼ぎながら進む。
相変わらず、元森林官のO氏は滅法ハイペースで歩く。
夕沢を越えて、スギの植林地の大木が見られる付近で、皆で休憩する。
休憩後、リーダーのM氏が、人員の振り分けをする。
О氏とK氏を林道沿いに沢を絡ませるコースを命ずる。
自分とT氏、及びリーダーのM氏は、更に上部に沢を絡みながら高さを稼いで行くというコースを辿ることになった。
目当ての小ピークまで、まるで休まず登る。
昼近い出発であったので、とにかくやたらペースが早い。
眺め場の小ピークに到着し、一息吐いたか吐かない内に、すぐ出発となった。
相変わらず、高さを稼ぎながらのへつりが続く。
この辺でで、リーダーのM氏は待機し、皆に指示を出す場所とする。
自分とT氏は更に奥に進む。
やがて、造林地が現れる。ここら辺は既に標高1000m近いところに来ている。
造林地から目の前には、裸山が見えている。
ここで、T氏は自分と別れ、夕沢の避難小屋付近を捲く。
自分は、しばらく、そこで待機しろといわれ、待機していた。
クマの位置が不明らしく、無線でもう少し沢筋に下れ、と指示される。
結果、更に解からないらしく、T氏の無線で、一緒にT氏と行動を共にすることになった。
裸山の脇を通り過ぎ、尾根の鞍部に差し掛かる頃、T氏は足を止める。
木の杖で、足跡を指す。
見れば、僅か1時間も経っていないような、くっきりとしたクマの爪あとも生々しい足跡がくっきり残っている。
そのまま、T氏と数10m足跡を辿るが、どうも裸山のスラブを越えたと結論付けた。
そのまま、元に戻り、裸山の後方を捲いて横倉沢に至るコースで下山した。
この日の展開では、どうも、クマは裸山に入り込んだ模様と推定されていた。
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