5月23日 ネズモチ平〜浅草岳〜桜曽根駐車場〜ネズモチ平登山口
今日、明日と仕事無しなので、山菜採りか山かどっちかにしようと企んでいた。
勿論、雑務も沢山残ってはいるのだが、それはそれとして,山の状況の方を先に知りたかった。
午前中はおふくろの用事があったので、それを済ませ、10時過ぎの出発となった。
さすがにヒメサユリは咲いているはずがないと思うが、5月2日から今日まで浅草岳の状況は全くわかっていない。
それに前回、5月2日はムジナ沢から登ったので、ネズモチ平付近の道路状況は把握していない。
道路状況のみの把握でよかったのだが、1週間も山に行っていないので、山頂までいってみることにした。
ホテル大自然館を過ぎた所にゲートが設けられている。
一応、形ばかりの交通止めのバリケードだが、車1台らくらく通れるスペースを確保してある。
回りは、全て青藪となっていて、雪など有ろう筈もない・・と思っていたのだが、アスファルトの終点ほどまで入ると、いささか未だ、雪消え間近という雰囲気である。
これではとても、ヒメサユリどころの騒ぎではないな、と、いささか気分は白け切ってしまう。
まあ、とにかく、今年に入ってこのコースは初めてだし、折角ここまで来たのだから登ることにした。
ネズモチ平の登山口までは、車で入ることが出来ず、その手前に駐車しておいた。
ネズモチ平登山口は11時ジャストのスタートであった。
気温は何度か不明だが、かなリ暑く感じる。
雪が解けたばかりの登山道は、ぐちゃぐちゃし放題で、長靴でなければ歩けたものではない。
邪魔になる木を数本切ったが、日にちをあらためて再度整備に来なければならないと、今日はほどほどにしておいた。
急登に至るまでの平らな部分は、所々雪橋が有ったりして、十分注意する必要がある。
それにしても、今日は暑いのか、自分の体調が悪いのか、それとも1週間ぶりの山歩きのせいなのかどうか解からないが、いささか疲れているのに気付く。
自分の息遣いがうるさいほどに感じられる。
山頂が見える所まで、通常、1時間で至るのだが、今日は1時間15分掛かっている。
「悪い病気なのだろうか?」・・と思うほどである。
桜曽根登山道分岐に差し掛かると、懐かしい雪渓が登場する。
どうも、夏道になると軟弱者になるのかもしれない。
雪を見て、生き返ったような気分になる。
雪渓を歩き出すと、山頂から2名下ってくる。
途中の木道ですれ違い、挨拶をする。
仲の良い、ご夫婦のようだ。
後で、自分があまりにも愛想がなかったことを後悔する。
山頂に着いて、息を整え、デジカメで自分のスナップを撮ってみようという気になる。
カメラを支える機材もないし、はてさてどうしたものかと思ったが、自分の手で直接持って撮って見ることにした。
デジカメの良いところは、撮った瞬間、すぐ見れるという利点だ。
見てみると、特別おかしくもないし、おかしいのは自分のつらだけなので、それは変えようがない。
握り飯を食い、15分ほど休んで帰る事にした。
今日は生憎、昨日同様に、山が霞んで見える。
下越の山々でもじっくり眺めたかったが、全く霞んでそれどころではない・・・また、今日は獰猛なブユがひしめいている。
帰りは、桜曽根登山道を歩き、多少の山菜でも採っていこうと思った。
5月2日には嘉平与のボッチの前衛ピークから下は、かなりの雪に覆われていたが、今では全く見られない。
やはり、雪の上は脚力をそれほど必要としないが、夏道の下りは筋肉を使うことを改めて認識する。
ブナの原生林で、キビタキらしき小鳥の鳴き声がするので、じっと立ち止まって様子を窺っていると、綺麗な黄色がかったキビタキにお目にかかれた。
しばらく、じっとしていてくれて、何かぶつぶつ呟いているようにも聞こえる。
桜曽根駐車場は、相変わらず俗っぽい雰囲気だ。
まるで粉が吹いた工事現場の如くだ。
フキノトウとヤマブキショウマを、てんぷら用にする為、少し摘んで歩き出す。
雪が解けたばかりのところには、相変わらずスプリングエフェメラル達が沢山咲いている。
キクザキイチゲの濃い紫色と白っぽいキクザキイチゲがある・・・と思っていた。
しかし、どうもキクザキイチゲではないようだ。
なんと、ハクサンイチゲのようだ。
鬼が面山山塊では、所々ハクサンイチゲは見られるのだが、まさかこんな所に有るとは全く知らなかった。
道路の左手に時折、見たことのない新葉が見られるが、どうやらトリカブトのような感じだ。
ヤグルマソウの新芽も、茶色っぽく至る所に見られる。
程よく汗もかき、すっきりとした気分で車に乗り込み、登山口をあとにした。
ネズモチ平登山口11:00 浅草岳山頂眺め12:15 桜曽根登山道分岐12:30 浅草岳12:45
浅草岳山頂13:00 桜曽根登山口14:00 ネズモチ平ら登山口15:00
2002年山歩きへ