7月8日 六十里登山口〜鬼が面山〜浅草岳
      〜田子倉登山口

常連の登山のお客様2名と登る。
女性の方は、某山の会の会長さんで、今年に入って既に50回も山歩きをされている猛者である。
一方の男性のかたは、栃木県の方で某山の会の会長さんと知り合いの方であった。
栃木県の男性のお客様も、山岳会所属の方で、二つもの山岳会に入られているとか。
いずれにしても、私以上の力量の持ち主である。
 某山の会の会長さんと、栃木県の方に一緒に行って頂き、下山口の田子倉登山口に、1台、車を回送してもらうことにした。
私は、昨日宿泊されたお客様を大原口まで送って行ったきり、車無しであったので、父から大原口まで送ってもらい車をとりに行ってくる。
 何だかんだで、結局、出発は8時を少し過ぎてしまった。
かなリ暑かったが、自分のペースが、丁度良いと言って頂き、そのままのペースを維持する。
マイクロ中継局までは、一回も休みを入れなかったので、ここでゆっくり休むことにした。

マイクロ中継局から代官下しまでは、だらだらした緩登が続くので皆少し厭になってくる。
代官下し(鬼が面山尾根取っ付き)にようやく辿り着くと、素晴らしい景色が迎えてくれた。
南岳付近では.ミヤマウツボグサも一輪だが咲き始めている。
ヒメサユリもぼちぼち見られるが、皆盛りを既に過ぎているようだ。
 この日も、大変暑く、鬼が面山までは2時間30分以上掛かった。
鬼が面山からムジナ沢ガッチまでは、私の大好きな所でもあり、実に興味深いところでもある。
従って、私だけ少し遅れ気味に、植物散策などを行った。
村杉沢ガッチを過ぎて、少し行った所の岩場に、なにやらピンク色の花が咲いているのを発見する。
慌てる必要もなかったが、気持は高ぶっていた。
今までで初めて見た植物だ。
双眼鏡で覗くが、今ひとつ同定できない。
ツツジ科であることに間違いはなさそうだ。
一見すると、アオノツガザクラに近似している。
ツガザクラには変種が多いという話も聞いたことがある。
そのほか、双眼鏡でした同定できず、細部まではその植物が小さいことから同定できないが、ゴマノハグサ科の白い花も見られた。
勿論、ゴマノハグサ科・・・であろうと、思われる程度の同定しか出来ない。
 昨年、及び、一昨年同様、ウサギギクも見られた。
垂直壁に多く見られる植生は、ウスユキソウであった。
今まで「イワキンバイ」と認識していた植物は、「ミヤマダイコンソウ」ということが改めて認識できた。
まだまだ、未知の植物が沢山存在しており、将来、鬼が面山の植物レポートを作成できればと考えている。
 そのほか、植物好きの方々の為に、若干、面白い植物を紹介しておく。
面白いと言うのは、適当な言い方でないかもしれないが、通常の浅草岳のコースからは想像できない種がこのコースには存在すると言うことなのである。
同じ浅草岳でも、六十里登山コースにしか存在しない植物として以下のものが挙げられる。
ウメバチソウ ミヤマウツボグサ コオニユリ クララ グンナイフウロ ミヤマダイコンソウ ハクサンイチゲ
ユキワリソウ ツガザクラ アオノツガザクラ エゾノシモツケソウ ウスユキソウ コケモモ オノエラン
ミヤママンネングサ さらにこの地区独自の変種のようなものも有ると考えられる。

 寄り道にそれてしまった・・・・話を戻す。
私の植物散策や、3人の暑さばてなどで、浅草岳には5時間強掛かってようやく到着した。
浅草岳の前岳付近には、なにやら見たことのある人がぞろぞろ居る。
役場の方々や、エコミュージアムの同僚の大島さんなどもいた。
なんでも、木道の測量らしい。
 山頂には、私たち三人のほか数名の方々が未だ居られた。
言葉から察するに、関東地方の方々と見える。
登山は大好きだが、ホテル泊まりや温泉も大好きという方々であろう。
勿論、それを否定することなどできるはずもない。

お2人から若干のアルコール飲料をご馳走になった。
よく見ると、二人が持ってきた酒関係を自分が1番沢山飲んでいた。
昼食を済ませ、いよいよ田子倉登山口に向かっての怒涛の下りが待っている。
鬼が面山から眺める田子倉登山口は、急峻な感じがしたが、実際はたいしたことはない。
3人とも身軽にどんどん標高を下げていく。
途中、足が笑う人も中に居たが、一応に2時間強で登山口に到着した。
1台の車で、取り合えず六十里登山口まで戻り、そこで各車に乗り換えた。
ここで今回の山行きはお開きとなった。

コースタイム
六十里登山口8:02  マイクロ中継局9:00  吹き峠分岐9:20
代官下し10:00  南岳10:28  鬼が面山10:42  村杉沢ガッチ11:17
ムジナ沢ガッチ12:02  浅草岳山頂13:15
浅草岳山頂14:02  鬼が面眺め14:55  大久保沢水場15:42  
田子倉登山口16:15

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