9月17日 大原口〜守門岳〜大岳〜長峰
メールでお付き合いさせて頂いている、岩手県のGさんがやってくる日であった。
朝の3時頃、岩手県の家を出発し、午前9時頃こちらに到着すると予め連絡を受けていた。
午前9時を過ぎたが、なかなか来ない。
後に電話が来て、今長岡の近辺に居ると言う。
10時を過ぎた頃、気さくなGさんは「こんちわ〜」とやってきた。
茶を一服すすめ、早速今日の段取りを相談する。
帰りの時間が気になったが、大原口から登り、大岳を経由し保久礼小屋に下山したかった。
茶を一服するや否や、私とGさんと2台の車で保久礼小屋の長峰駐車場に向かった。
私の大雲沢ヒュッテのバスを長峰駐車場に置き、Gさんの車で一路大原口へと向かった。
大原口を出発したのは、既に正午であった。
今日は、天気予報も最悪で雨が降っている。
私とGさんは、雨具を着込み出発したのであった。
Gさんは殆ど睡眠をとらず、岩手県を午前1時に出発したらしく、体調は最悪で有り、
かなり疲労しているようだった。
発汗はしているが、体温調整がうまくいかないのか、顔が赤い。
布引の滝合流点で大休止とし、昼食を摂る事にした。
Gさんは、食欲が無いらしくスープを飲んだのみであった。
大原登山口から2時間30分ほどで、水場の滝の倉沢に着いた。
Gさんは、大部調子を取り戻し、楽になってきたようだ。
水場を過ぎた頃、天気は回復し眺望が開けてきた。
毛猛連山はもとより、尾瀬の燧ケ岳や越後三山も現われた。
私とGさんは、しばし、それを眺めた。
二の芝を過ぎ、大雲沢の見える所でも、深い大雲沢を見ることができた。
15時30分、私より5分ほど遅れ、Gさんが着いた。
Gさんから美味しいコーヒーを頂戴した。
デジタルカメラのタイマーが今まで解からず、使わなかったが、
今回、あれこれ弄っていたら、なんとなく使い方が解かってきた。
セルフタイマーを用い、2人でデジカメに収まる。
あまり時間が無いので、保久礼小屋を目指し、出発する。
草紅葉は、日一日と秋らしさを増し、確実に秋本番は近づいているようである。
この日、私の足はスパイクのことごとくすリ減った長靴(穴開き)。
一方のGさんは、家を出る前にスパイク長靴を忘れてきたと、今回はトレッキングシューズ。
先程まで降っていた雨の為、大岳からの下りは赤土の為滑りやすい。
キジ撃ちとカも撃ちの名手、Gさんも履きなれたスパイク長靴無しではやはり厳しいようだ。
大原口を出発して、6時間30分、真っ暗になった長峰駐車場にようやく着いた。
大雲沢ヒュッテに帰り、乾杯を交わしたビールは格別であった。