6月27日 浅草岳入広瀬村山開きに参加
朝、6時30分、浅草大橋にて浅草岳山開きに係わる祈願祭の準備が始まった。
7時ごろより、祈願祭を実施。
総勢、60名の山開きの参加である。
神官の御払いを受け、玉串法典をそれぞれの責任者が受ける。
8時過ぎより、最高地点の桜曽根駐車場から登り始める。
参加者は、ベテランの方から、初心者の方々までさまざまである。
天気はさほど悪くなく、多少の蒸し暑さを感じるものの、快適である。
植物の質問をする方、鳥の鳴き声を質問される方々など、眺望が開けるまでの間は、そんなことで気を紛らせているようにも見える。
やがてヤスノ沢のカッチあたりから、ゴゼンタチバナ、マイズルソウなどの亜高山帯の植物が見られるようになる。
嘉平与のボッチからは期待のヒメサユリが現れ、口々に感嘆の声が聞こえ始める。
ヒメサユリを鑑賞し、狢沢源当に差し掛かるところでは、モミジカラマツがひっそりと清楚な花をつけ始めていた。
アカモノも適度に白い花をつけている。
前岳直下付近では雪渓は数100m残り、その周辺の登山道は大いにぬかるんでいた。
前岳の膨大な雪渓が解け始めたあたりに、ミツバノバイカオウレンが花をつけ始め、被写体になっていた。
木道に入って直ぐの所に、白いヒメサユリがあった。
浅草岳には100回近く登っているのだが、こんな白花を見るのははじめてである。
思わず、デジカメを取り出して撮影した。
山頂直下の草原保護ロープ設置付近では、ヒメサユリが程よく見られ、人々の賑わいがまるで町のように感じられた。
山頂で、お神酒を振る舞い、直ちに草原保護ロープ近辺まで下り、昼食とした。
あたりは登山客で賑わっていた。
帰りは、正午を回った頃、役場の担当から下山する旨の連絡があり、下山にかかった。
下りは桜曽根登山道ではなく、ネズモチ登山道を下った。
かなりの登山客が登った後なのと、二日続いた雨とで、適度にぬかるみができ、相当に耕された悪路となっていた。
越後の奥深い山であったであろう、浅草岳。
その面影を見ることができるのは、もう少ししてからであろうか。