9月3日 田代平
昨日、急遽田代平遊歩道の草刈を依頼された。
朝一番に、混合油を買い出掛けた。
田代平には、朝8時頃到着し、すぐ始めた。
林道終点には、キンミズヒキやガンクビソウなどの秋の花々も咲き始めている。
ミゾソバも花を付けているものもあり、幾分秋は早いようである。
林道終点から田代平に向けて、木道がある筈なのだが、まるで見えないくらいブッシュが凄い。
昨年、刈る予定だったが、ちょっとした手違いで刈らずに終わっていた為である。
したがって、今年は十分幅を広く、来年の為に丁寧に刈る。
もっとも、今年の晩秋に市町村合併が行われる訳であり、来年の事は定かではない気もするが・・・。
あまりにも酷いブッシュで、田代平の草原まで刈るのに、4時間要する。
ここでちょうど昼になったので、昼食とする。
もっと早く終了する予定であったので、握り飯は2つしか持って来ていない。
2個のお握りはスルスルと胃袋に収まってしまい、何か未だ物足りない。
食事の後、再び今度は湿原内の木道周辺を刈り始める。
湿原には、ヌマガヤが殆ど占め、合間を縫い、ヨシ、アブラガヤが目立つ。
次に、オオカサスゲ、ホソバカンスゲ、ミカヅキグサ・・とくる。
それに伴い、かつて一世を風靡したであろう、コバギボウシ、ミツガシワなどの枯れかかった葉っぱが残っている。
一番下には、湿原の主役、ヒメミズゴケやオオミズゴケが湿原を維持している。
湿原内には、小さな小川が流れており、ミゾソバやミズオトギリが競い合い、生息している。
たまに、アカバナやエゾシロネも見られる。
刈っていると、オシドリが一羽飛び立った。
トンボもいる。オオルリボシヤンマであろうか。見事な色合いである。
小川の回りには、拠水林として、ミヤマカワラハンノキ、ハイイヌツゲ、ミヤマイボタ、オノエヤナギなどが目立つ。
木道の南端には、シロバナノカモメズルやクロズル達が、至るところに絡み付き、実に刈りずらい。
最初、もう1日掛けて草刈をしないと終わらないと思っていたが、何とかなりそうである。
木道から外れ、八十里街道目掛けて、カンスゲの大群を刈り取りながら進む。
午後3時、何とか終了した。
初秋から秋本番へ・・、田代平は静かに動いていた。