10月5日 小千谷市 城山
Yさん主催、平日山行きの計画が当初未丈ヶ岳に予定されていた。
しかし、予報はあまり良くなく近間の山へという事で城山になった。
私も9月初旬の谷川岳環状から1カ月も山に行っていなく、いささか未丈は不安でもあり、里山という事でほっとしていた。
ほぼ4カ月ぶりの再会で、少し照れくさい感じもあった。
城山への登山道は、杉の植林地であるがゆえ、その作業道であったのであろうか、ほぼ車道並みの広さであった。
少しづつ登りながら、快適な山道を歩いた。
ミズヒキ・クロバナヒキオコシ・アキノキリンソウ・ツリフネソウ・ノコンギク・スルボ・ミゾソバ・イヌタデ・ホツツジ
など、百花繚乱という派手さはないが、地味ながら秋らしい風情が道に溢れていた。
特に今頃目立つものとして、コガネグモかジョロウグモであろうか、小さいオスを2匹巣に住まわせ、かなり多く見られた。
シオデの実が黒く熟していたので食べてみるが、僅かに甘みがあるだけで特に味はなかった。
ヤマノイモのムカゴがあったので、昔を思い出し食べてみた。YさんKさんFさんに薦めるが、美食家の面々なので評価は得られなかった。
ナラタケの老菌が出ていたが、食べれないほど朽ちておらず少し採った。
スギヒラタケもあったが、腎臓障害を起こす可能性もあるので止めた。
開けた場所に行くと、守門らしき山が見えてきた。
越後三山らしき山が見えたが、あまり大きく見えなかったので、違うのではないかと思ったが三山であった。
山頂には東屋があった。ここから丸山という所まで道があるらしいが、今日はここで止めると言う。
山頂に珍しいサンカクヅルがあった。サンカクズルはブドウの仲間であるが、最近あまり見た事がない。
私は子供の頃に採った記憶が蘇り、思わず嬉しくなり皆に薦めた。
Kさんに薦めたが、店で売っているブドウの方が美味しいと一蹴された。
山で成っている滋養溢れるブドウが貴重なのだと説得した。
山頂で宴会が始まるが、私とYさんはオペなので飲酒は控えた。
今日のシェフはYさんで、ジャンボあぶらげのネギ味噌の挟み焼きに舌鼓をうった。
コンロに上に網を載せたもので、山では貴重な料理グッズ持参だ。
油揚げを全部頂き、次ぎはネギのバーベキューが出てきた。
ネギの香ばしい香りが辺りに漂い、濃厚な醤油で頂いた。表面のカリカリとした焦げ目の香ばしさと、中の甘いモチモチとした感触が実にマッチし数本頂いた。
次にFさん提供の、豚の角煮を暖めて貰い頂いた。
また、Kさん持参の栗のクリームはラム酒たっぷり利いた生クリームをミックスしてあり、口中に広がった。
最後は、Fさんの美味しいブドウとコーヒーを頂き、そろぞれ堪能した。
結局私は皆の馳走を頂いたわけで、少し申し訳ない気もした。
山の大きさは、小さいものであったが、心に残る大きな山旅であった。
帰る途中、旧守門村須川地内で「城山登山口」と言う看板が出ていた。
旧となり村にも、小千谷と同じ名前の山があったんだと改めて知ると共に、守門山岳会のバイタリティーに感心させられた。
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