12月24日田代平クリスマストレッキング

 仲間内では、ほぼ恒例となっているクリスマス登山。
ここの所、なかなか数年来参加出来なかったが、今回は会場がこちらと言う事で出席。
しかし、生憎の暖冬で、雪は少なく登山は難しい。
よって、標高差もあまりない、田代平にすることにする。
田代と言うと、尾瀬の燧ケ岳裏林道の田代が有名である。
ここ魚沼市大白川の田代平湿原は大変小さいが、周りはブナの原生林に囲まれており、守門袴腰・黒姫・烏帽子の屏風にとりかこまれており、ロケーションは素晴らしい。
残雪期には、ブナの新緑とのコントラストが素晴らしく、一山登り田代山〜丸倉山まで至れば、、素晴らしい会越国境や川地の山塊が一望できる展望台でもある。
湿原内は小さいながら、ミツガシワや、トキソウ、コバギボウシなどが時期を代え群生する。
また、八十里越えの一角であり、鞍掛峠や木の根峠まで足を伸ばし、歴史を散策するのも良い。
小松横手付近ではヒメサユリも鑑賞できる。

田代平入り口に車を止め、総勢7名で歩き始める。
ここから田代平までは約8`ある。長い長い歩きである。
ましてや、雪もあり、我慢我慢の歩きで、雪は浅いが適度に先頭を代らないと疲れる。
夏道であれば、およそ2時間強で着くのだが、今日は3時間10分たっぷり要する。
 天気はあまり良くなく、やさしい軽い吹雪。
各自が、敷きもの等を敷き、昼食準備を始める。
真っ白な新雪の上に生クリームのマロンケーキが出される。
ソフトなココアスポンジが上下に位置され、マロンクリーム入りの生クリームがサンド。生まれたての赤ん坊が最初に口にする味、「甘味」。
甘さは、ほっとする味である。
野趣溢れる、ウインナーソテーも寒い雪には香ばしい香りで食欲をそそる。
少し焦げた硬い皮に歯を差し込めば、優しいウインナーの肉中が口の中に広がる。オゾンの匂いのする雪の匂いが辺りを包み、ウインナーの香ばしさとマッチする。
「うめーっ」。

上を見上げると、黄色やオレンジの色とりどりのヤドリギの実がある。
他に色がないからなのか、美しい。
季節を外し、彩をつける業は、やはりある種の生きる戦略なのであろう。
全ての人、全ての生き物、そして我地球にメリークリスマス!!
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