3月12日 下権現堂山スキー場跡終点

 本日は、お客様2グループ、計8名で黒姫を計画していた。
しかし、生憎の雪でやむなく中止。
1グループは予定を大幅変更し、群馬の赤城へ。
残ったグループもほぼ中止としたが、テレの名手M君は権現へ行くと言う。
昨晩8時過ぎに入ったSさんも同行すると言い、状況を見てスキー場跡で断念も考慮に入れ出発。
 10時少し前の遅い出発。
年長者の私は少し早めに準備が出来たので、先を行くとM君に言う。

このコースは、近年、日本山岳会魚沼市旧小出町のSさんより数年前「岳人」に於いて山スキー初心者コースとして紹介されたコースでもある。
 このコースは、古くは権現堂スキー場としてオープン。
あとにアクシオムスキー場として再出発。
長男が小学中学とスキー競技をしていたのだが、大会後の技術チェックに良く利用した。
華々しい時代もあったが、スキー場が廃止され5〜6年くらい経過したであろうか。
もっと年月が経過すれば、風景のひとつになるであろうか。
まだ、痛々しい姿が標榜されている気がする。
 第1リフト終点を過ぎて迂回コースを歩く。
迂回コースがほぼ終わると、第2リフト終点となり、続いて第3リフト乗り場となる。
昨日であろうか、ワカン痕があり、昨日の好天のトレッキングを楽しんだのであろうか。
第3リフトから登りは斜度は約30度強。
九十九折で、アルコールも抜けぬ息で登行。
斜度は緩くなると、雪はさらに降り新雪がシールに付着し足もスキーも重くなる。
先頭で頑張っていたが、M君に譲る。
少し歩き、スキー場跡終点着。
Sさんはこのまま引き返すと言う。
M君はピークハントするつもりでいたが、ガスと雪でここで撤退を決める。
 シールを外し、3人とも滑走開始。
M君とSさんはテレマーカー、私はノーマル。
第3リフト斜面は急だが、一枚板。
途中、ガスで右寄りのコースを取ってしまうが、あとは一枚板を大半径ターンで滑る。
スカルパの安い靴はしかし、心もとない。
ダイナミックに滑っているが、心の中でスカルパ靴の機嫌をとりながら滑っているという感じ。
迂回コースもそこそこショートターンで滑る。
最後、大斜面をギャラリー有りの設定でパフォーマンスを決め込んでピステに身を投げる・・が。
まるで粘土の上を滑っているかのごとく、ターンさえも不能なほどの制動雪。
これほどの抵抗のある雪だと、かえって直滑降でさえも疲れる。
まるで不貞腐れた小学生のようにひたすら真っ直ぐ滑る。
真っ直ぐ滑るってこんなにきつかったっけ?
 M君とSさんに挨拶し、眠気を堪え家に向かった。
悪雪の2日間であったが、やはり山スキーは楽しい。
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2006年山歩き