4月26日 栃尾来伝山域
地元の山仲間H氏と出掛ける事になった。
今日のルートは山登り?と言うか、何であろう、彼に言わせると山遊びなのだそうだ。
「少し距離を歩く」と言う。
栃尾の導院に行こうと言うのだ。
てっきり栃掘りあたりから入るものと考えていたが、石峠トンネルの手前で車を止めた。
石峠の旧山道を歩くと言う。
道型はある程度しっかりしており、その上雪が覆っているので歩きやすい。
いつものように、H氏はテッテッテと、坂も平らも関係なしに同じリズムで進む。
彼のリズムに到底付いて行けよう筈もなく、間を置き歩いて行く。
約1時間で、旧石峠に着いた。
そこから如何行くのだと聞くと、一気に沢まで下るのだと言う。
来伝川に向け急なヒドをグリセードで下る。
来伝川を越え、今度は、松尾来伝から導院に向けて車道があるが、そこを目指す。
雪渓を拾い、さらに藪をこぐ。
心臓が喉からせり出しそうになる頃、車道に取り付く。
荒い息を見かねてか、H氏は飯を食おうと言う。
守門村のACOOPで買ったパンとソーセージをむさぼる。
雪の付いた車道をしばらく歩いていると、一昨年の地震の爪跡があった。
鞍部に盛り土とされた車道が大幅に欠壊し、見るも無残になっている。
そこを登り、624mピーク東の急斜をへつる。
平井氏は長靴でひょひょい行くが、私は少し弱気になり、そこらへんの生に近い棒を見つけピッケル代わりに使いながらへつって行く。
ヘツリを終了すると尾根にたどり着いた。
間近に栃掘薬師山三角点647.4m、その向こうに、この間登った桑代山が見えた。
そこから東方向に進路をとり、急傾斜地を木に掴まりながら下る。
小沢を越え、再び導院に向かう車道目指し登る。
途中、クロツグミが木のてっぺんでしきりに鳴いていた。
平井氏は行者の如く歩を進め、車道のパラペットに腰掛けて寛いでいる。
私が着き、息を整えると、再び今度は藪を下って来伝川へと入って行く。
そして再び登り。
ようやくゴール前の石峠に着いた。
雪渓のヘツリ、グリセード、藪漕ぎ、崖下り・・標高はせいぜい最高でも500mちょっと。
登山とは言えないまでもこんな山歩きもある、またこんな山旅も楽しい。
登って下り、また登り、また下る、またまた登って・・×2=結構ハードな6時間だった。
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