8月15〜16日 川入〜飯豊本山
川入りキャンプ場4:25 下十五里5:05 発5:10 中十五里5:30 発5:40 上十五里6:00
発6:25 笹平6:50 横峰7:05 水場7:35 地蔵山分岐7:50 剣ヶ峰8:20 発8:30
三国小屋8:45 七森9:45 種蒔10:05 切合わせ小屋10:30 発10:35
草履塚11:10 発11:20 御秘所11:40 一王子12:30 本山小屋12:40 飯豊山13:00
本山小屋13:10
本山小屋5:15 御秘所5:50 草履塚6:10 切り合わせ小屋6:35 七森7:30
三国小屋8:05 発8:35 剣ヶ峰8:50 地蔵山9:30 横峰10:10 上十五里10:40
中十五里10:50 下十五里11:15 川入りキャンプ場11:50
8月15日午後6時過ぎにM氏と大白川を出る。
午後10時頃川入りキャンプ地に着く。
ショートカットコースの小白布沢沿いの林道を走った所から入る予定であったが、通行止めとなっている為止む無くキャンプ場で泊まる。
夜中に1回起きたものの、比較的良く眠れた。
準備を整え、4時過ぎに出発。
少し林道を歩き、すぐ山道に入る。御沢小屋跡であり、大滝遊歩道の分岐でもある。
沢の音が遠のくと共に、徐々に高度を増してゆく。
ほぼ30分で下十五里に着く。
久々の泊まりなので荷物はそれぞれに大きく、朝からの暑さで足取りは極めてゆっくりと歩を進める。
中十五里で水場に下り水を補給。
約1時間半で上十五里に着き、朝食とする。
さほど急ではないが、眺望も得られずひたすら我慢の樹林帯登りである。
上十五里からも同じく中規模の登りが続く。
笹平に着くとようやく登りは緩やかになった。
ショートカットコースの山道の分岐があった。
地蔵山分岐を過ぎ、三国山方面へとヘツリ風の山道を歩く。
途中に水場がありここでも水を補給。
ここからはほぼ尾根歩きとなるが、アップダウンもあり、岩稜もある。
所々に鎖が施されていたりし、多くの登山者が歩く為か岩がてらてらと磨かれ、滑りやすい箇所もあった。
この辺から遠方に飯豊の山が見れるようになる。
途中岩稜の上で軽く食べ物をとる。
坂を1登りし、三国小屋に着いた。
ここまで来る間も、かなり多くの登山者にあった。
三国小屋から種蒔山へもアップダウンが続き、いささか嫌気がさしてくる。
鎖場もあり、多くの登山者が下る為に待ち時間もあったが、疲れでいるせいか有難かった。
種蒔付近になると、高山色となり、ザレやケルンなどがあり趣が違ってくる。
少し窪んだ位置に切合わせ小屋があった。
切合わせ小屋から草履塚までは、雪渓が残る緩やかな登りがかなり続く。
しかしながらチングルマやアオノツガザクラ・ミヤマキンポウゲが乱舞し、なかなか見応えがあった。
M氏はここで雪をビールの冷却にとザックに詰め込んでいた。
草履塚から正面に飯豊は聳えているが、一旦下らなければならない。
下った所に姥権現・御秘所がある。
とにかくカタツムリの如くの歩を進めれば、いずれは上に着くであろう・・・。
山道はあっちこっちに入り組み、迷路のようになっているが踏み跡が残っているのでどこかに行く心配はない。
一王子を過ぎると小屋が見え、天場も見えてきた。
小屋付近は視界が悪くなり、風も強くなってきた。
M氏と相談し、とりあえず飯豊本山まで行こうという事になり歩き始める。
本山で記念撮影を行い、そそくさと小屋を目指した。
小屋には数人がいたのみで、ゆっくりとした夜を過ごせるのではないかと期待した。
小屋で冷えた1,000円の缶ビール350mlを1本だけ買い、あとはM氏のビール2本で宴会を開始した。
時間が過ぎると共に、徐々に小屋は埋まり、どんどん詰められた。
昨晩は10名くらいであった・・との噂に期待していたのだが、お盆休み最終日と言うことであろうか小屋は混んだ。
腹もふくらみ、外は天気も良くなく、あとは寝るだけと横になっているしかなかった。
人いきれなのか、1階の煮炊きの温度が上に篭ってしまうのか、かなり暑さを感じた。
シュラフを剥ぎとり下に敷き、それで何とか対応できたが、M氏は暑くて寝れないと呻いていた。
私は方便にも、5時間ほど眠ったようである。
M氏は一睡も出来ず、長い長い夜だったと言う。
4時半頃から煮炊きを行い、朝食を終え5時過ぎに小屋を出た。
朝から眺望は素晴らしく、大日岳まで行こうかと2人で検討したが、諸処の事情と体力的な理由でこのまま真っ直ぐにまえる事にした。
雲海・御来光・残雪と緑・たおやかな稜線・・被写体には欠く事がなかった。
くたびれたデジカメでも良く撮ってくれている。
あとは漫才コンビのように、小屋番の話や行き会った登山者の話題をネタに話は尽きず、漫才劇場のようであった。
途中で暑さが堪え、三国小屋でビールを所望したが下山者には売れないと言われた。
車で来る人が多く、飲酒運転になってしまうとの事で禁止していると言うことであった。
要は登山者のあらゆる安全を考えるなら泊まる人のみに提供・・これがベストではないかそう思った。
ビールは飲めないので代用品で済ませる。
途中で何を思ったのか、M氏は地蔵山経由で行きますか?と言う。
しかし自分は水場経由で行くと言う。
地蔵山は小さな池糖がある変哲もない所であった。
誰も来ないコースだからであろうか、とぐろを捲いた排泄物があった。
途中にも登山道のほぼ範囲内に排泄物があった。
地蔵山からの下りルートは、あまり踏み入った痕跡も少ない道であった。
少し不安になったが、合流でM氏が待っていた。
あとは何はともあれ、笑える題材をとり出し、会話をしながら下った。
帰りは飯豊の湯に入り、汚れを落とした。
飯豊は泊まる手段を考慮すれば素晴らしい山であると思った。
見られた花 | |
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