3月4日 ネズモチ平

 旧ホテル大自然館に7時20分頃着いた。シロを連れて歩き始めるとカンジキが無いのに気づく。一旦家に戻り、再び折り返し旧ホテル大自然館から歩き始める。8時少し前に出発。
昨日は割と暖かく、雨交じりの天気だったので、重いクラスト状になり、その上に昨日の新雪が少し被っている状態である。昨日の雪には黄砂は混じっていないようだ。
 白崩沢橋を渡ってすぐ杉の植林地に入る。エコミュージアムの方々がスノーシューで歩いた跡が残っている。その踏み跡を少し使わせていただく。
 今日は、白崩沢右岸の尾根筋をとにかく歩くものとした。
尾根に取り付く前に、平らな所で一頭のウサギを発見し発砲。しかし半矢。しばらく跡を追うが、かなりの手負いと見る。期待し、かなり元に戻ったりして跡を追うが、結局諦めることにした。
標高800mくらいまで上がり、そこからエコミュージアムの敷地目掛けて下り気味にコースをとる。何頭か飛び出すが、射程外。野鳥観察小屋らしい雪の塊を横目に見ながら、展望台方向に進路をとる。いくらも離れていない所で、二頭捕獲。
 白崩沢源頭部へと見ながら進むが、今日の気温ではウサギの飛び出しは非常に早い。私のカンジキの音も、グクグッと音があたりに聞こえ、随分と射程外のウサギを逃がした。
北方向の沢筋を歩くが、集中力不足で二頭失中。この失中のうち一頭はかなり落ち込むような失中。
よって、かなり自信を喪失し、猟欲は一気に減退する。
再びコースをエコミュージアム方面にとり、気が付けばヤチダモ広場やミズバショウ広場付近に来ていた。ヤチダモの木の近くに黄色いテープが巻かれ、数字と共にエコミュージアムと書かれていた。近くに、細板のスキー跡があった。
エコの職員であろう。
 エコも敷地内のブナの間伐林をどんどん進んでいると、雪の降りが激しくなってきた。睫毛に降り積もり、如何にも悪天候と言う状況となった。迷うことは絶対に無い・・・遭難なんてありえない・・・と、解りきっているが、雪はそれにしても気味悪いくらい降り続けた。この辺は猟場としてもあまり通る事がなく、地形的に少し不安な面もあったからに他ならない。
やがて雪は小降りになり、杉の植林地も見えてきた。再び白崩沢よりへと進路をとり続ける。半矢にしたウサギの行方を確認し、可能ならば回収していこうと言う算段だった。
結局半矢ウサギは、白崩沢の滝方面の岩壁に向かって下っているようで、諦めた。
 一昨日も二頭、今日も二頭、まずまずである。しかし、十分獲れるウサギを両日とも逃がしてしまった。
半矢ウサギは最終的にはテンや猛禽の餌となる。かなりの手負いのウサギもあった。苦しみながら死を迎えるのか、それとも敵に食われてしまうのか、半矢の獲物はハンターに回収義務は生ずる。だから、直ぐ諦めず、追えるところまで追ってみる必要があるのだ。

 かえって直ぐ、皮むきを開始した。一昨日の二頭+今日の二頭。手が冷たいので、湯を沸騰させバケツに注ぎ、皮むき途中で湯の中に手を入れ暖めながら作業した。

黄色いヤドリギの実 シロ
ネズモチ平管理棟(トイレ)

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