2010年猟記録

1/20
朝から晴れていたが、夜は冷え雪は凍っていた。
雪が凍るとウサギの足跡はまるで残らず、猟には不適である。
ただ、気温が上がればウサギも木の袂に顔を出して太陽の光を浴びに出ているかも知れぬと思い、昼頃に出てみようと考えていた。
早昼飯を食い、フォレストさんの所から歩き出す。
膝まではぬかることはなかったが、表面はクラスト気味で中は最中状の雪であり、踏み込むたびにグーッと潜る雪である。
必然的に片足スクワットをジワーッとしているような感覚であり、当然ながらふくらはぎの筋肉に負荷が掛かる。
昨日一昨日の足跡はあるものの、どうも近辺にはウサギはいないか、若しくは穴に深く入り込んでいて出てこないのであろうか、いずれにしても3時間歩いて脈無しに終わった。
カモシカは三頭いた。カモシカがいたるところに足跡を残し、テリトリーを広げているのであろうか。
これではウサギも嫌がってカモシカテリトリー内に泊まりをしないのかもしれない。

/01/27  

子供達をスキー場まで送り、3時過ぎまで時間を作ったのでウサギ狩りに行くことにしました。
昨日は雪が降り、今日は晴れ。
気温もぐんぐん上昇しているので、居れば獲れると思っていました。
カムフラージュ痕を二つ見つけ、それぞれ捕獲でき、帰りでも運良く獲ることが出来ました。
この間は雪の状況が悪く、ボーズでしたから一矢報いた感じです。
膝まではぬかりませんでしたが、重い雪で後半は腿の裏が吊りそうになりました。
さしたる距離は歩きませんでしたが、トータル4時間の独りラッセルは激務でした。
帰ってから風呂に入り、さて夕食準備だと思っていたら子供達が帰ってきました。
ウサギ処理は明日に回します。
 
1/28
バスが帰ったあと、速攻でカンジキを付けてフォレストのところからスキー場のゲレンデよりに歩き始めました。
朝型から雪が降ってきたので、案の定足跡の痕跡はわかりずらく駄目でした。
そのうちにもさもさ激しい降りとなり、引き上げてきました。
それでも3時間半位独りラッセルを楽しんだようです。
 
1/29
久々に早朝ポイント除雪が入る、でも雪がないので出面を稼いだだけ。
朝飯を食って、シロを連れウサギ狩り行くことにした。
天気はいまひとつ良くないが、明るくなりかけたり殆ど止んだりしていたので、ウサギの足跡も確認することはできた。
しかし、カムフラージュ痕は難しく、小1時間ほど歩いたところで偶然飛び出しを捕獲。
それにしてもこの銃は良く当たる。
ベレッタ社製であり、ついこの間まで使っていた海の物とも山の物とも言えないその名もゴキブリ退治とおんなじ「バルサン』と言う名の銃に較べるとまったく違う使用感だ。
銃身長全体が短いためか何なのかは解らないが、射撃後にブレが生じていたのであろうか。思ったところに着弾しない銃であった。
今のところ、一部を除きほぼ一発目で捕獲している。
あと、昨年まではほぼフルチョーク絞りを使っていたが、今はハーフで行っている。
そのせいもあるのかもしれない。
 朝方一番で未だ1時間も経たないうちでの捕獲は、今後の猟かを期待させるものだった。
しかし、雪はさらに降り、徐々にウサギの足跡が見ずらい感じになってきた。
 本日のルートは、大原スキー場周辺を大きく周回するルートとした。
とにかく、1日掛けて回る予定としていたので、気になるところは一旦下まで下降し、ウサギの消息を確認したら再び少しコースを変えて登り返すという作業を行った。
登山要素で行けば、このルートでの単独ラッセルであっても4時間くらいでゴールできる距離であろう。
雪が降っていなければ、もっと確実に獲れたと思われるが、いまひとつ雪で埋まりはっきりしなかった。また、シロの恒例の先走りに拠る数頭の逃がしもあり順調ではなかった。
あまり多く居るとは思えなかったが、条件は再び良くない場面である。
 コースルートの変更は、今日に至っては何の躊躇いもなく、決行することにしていた。
少なくとも6時間か7時間の単独ラッセルをこなしたいと思ったからである。
スキー場の裏はブナの間伐林だらけで、同じような地形が続いている。
視界が悪くなってきたが、迷うまでもなかろうとウサギの足跡を探していたが、さっぱり見当たらない。唯一有った足跡もシロの先走りで跳んでしまったようだ。
今まで聞こえていたスキー場の音楽は聞こえなくなり、かなり視界が悪くなってきていた。
軽くやばいぞ、と思いながらとりあえず、隙間から覗くと、三角点調査で行った鉄塔のピークが見えた。
間違っていた・・・と思っていた目星は、結構正確だった。
 スキー場の裏を通ると、守門に行ったのかトレースがあった。
朝カンジキを付けて登り始める頃、それらしきパーティーが見えたがその人達なのであろう。
時折強く降ったりしていたので、ピークは踏めたであろうか。
 上祝沢右岸を下る事としていたので、そちらに方向をとる。
斜面側に久々にウサギの足跡を確認。近くに留まっているのが肉眼でも見えた。
これほど難儀をして、ようやく2匹目のウサギである。
未だ早いので、場所を動きながら少しづつ下降し、スキー場のゲレンデに着いた。
どうやら下界は殆ど雪らしい降雪は無かったようだ。
最後は雨となり、濡れ鼠のようになり手や足が冷たくて痛くなってきたところで、やっと車に辿り着いた。約7時間の歩きであった。
一応明日も行く予定であるが、明日は少し軽めのルートを設定をしようか。
 
1/31
今日も猟で決まり、とスケジュールは決めていましたが、もしかしたら猟友会で何処かへ捲き狩りに行くかも知れぬと会長に電話してみたところ、金倉方面へ行くと言います。
なので、それに便乗し5人で出かけました。
山古志の新しい道を通るのは久しぶりでした。
金倉山の入り口付近には既に車が数台止まっていました。
最初はばらばらと目的の位置まで歩いて行きます。
今日は猟日和なのかあちこちで銃声が聞こえる一方、金倉山へは山スキーやスノーシュートレッキングの方々も普通に通っていて、なんだか奇妙な感じでした。
互いに厭だな、と思っていたでしょう。
 捲き狩りは本当に久しぶりで、何処をどう歩けばいいのか気を使います。
捲きの場合は、ただ単にウサギを捕獲すると言うだけでなく、自分も獲りさらに上の人にもウサギを上げてやるという目的があります。
人のペースにも合わせる必要があり、常に上下の人との間隔やブッシュの状態、地形など考えなくてはなりません。
しかし、ツボに嵌れば猟かはかなり期待できます。
 お昼頃まではやっと一匹でしたが、次第に自分の近くに居るようで、結局5匹捕獲することが出来ました。
5人で行ったので、少ない人には山分けと言うしきたりがあり、結局3匹のお持ち帰りでした。
昨日の2匹と今日の3匹で計5匹の在庫となり、先ほどようやく処理が終わりました。
二軒先の、日ごろお世話になっている家に手持ちで置いてきました。
 それにしても捲き刈りは楽ですね、昨日のハードさに較べると、労力は半分以下でした。
 
2/11
湯沢でまったりとスキーを教え、温泉にでも浸かっていると家に帰りたくなくなってしまう。
それでも、現実を直視しないわけにはいかず、今日は打って変わって別世界の猟に出ることにしていた。
まさに昨日までが柔であるならば今日は剛である。
まさに単独行の体力勝負、作戦勝負である。
それでも、この間のチームでの捲き狩りの猟かが大きかったこともあり、今日も誰か出ないかなとちょっと遅くまで家に居た。
しかし、建設関係者は除雪作業らしく、覚悟を決めて単独で行くことにした。
旧中峰スキー場跡から入り、その近くを回るルートをとりたいと考えていたし、一方では旧入広瀬から守門東の名へ抜ける車道途中から五輪方面へと言ってみようかとも考えていた。
中峰に行くと、なにやらノルディックのコースつくりをしており、取り込み中なのでやめ、東の名から入ることにした。
連日続いた雨で雪は歩きやすいが、下の雪がクラストしており音がする。
カンジキを付けて直ぐのところに新しそうな足跡があり、近づくとウサギだった。
車道からいくらも離れておらず、流れ弾の可能性もあったので、発砲は遠慮した。
ぬからず歩きやすいので、直ぐにハーブ香園が見えてきた。
ウサギの足跡はあるが、気もない。
ついでなので五輪峠まで行くことにした。
峠の手前の平らなところで、小カモシカが逃げもせずぼんやりと私を見ていた。
銃を腰だめにし近づいていくと、10mくらいまで寄せてくれたがさすが逃げていった。
五輪峠は風が強かったらしく、下雪はこの間の風でウインドクラストっぽくなっており、ずるずる滑る。
旧守門村方面へはうっかりすると滑り落ちそうである。
電波棟があるのだが、ありったけのテレビ局の印刷がしてあった。テレビ塔なのであろうか、よく解らない。
山頂付近から旧五輪集落跡の建物が雪に埋もれている。
 山頂から下りながら歩いているとウサギを発見し捕獲。
その後二匹捕獲し計三匹となった・・・が、射程内を二匹逃がした。
さらに今日はまったく良い射撃が出来ず、半矢気味が続き、装弾消費も多かった。
獲物はあったが、苦い猟日であった。
歩いた歩数は28000歩、約六時間の行程だった。
 
2/14
猟期は15日までであり、昨日は日曜でありほぼ最終日と言うことになる。
最近は、捲き狩り参加者も数えるほどになり、5人の参加となった。
私は大ベテランのMさんを乗せ、いろいろと話をしながら向う。
旧栃尾の田代というところに車を止め、3人が上部をへつりながら猟をしつつ、私とMさんが下部から並列しながら上部へと行き、最終的に勢子的な役目をするというものであった。
ただ、それが最初解らず途中で意味が解った。
 ここの所、射撃がしっくり来ないのだが、ザックの肩の所の引っ掛かりがちょうど銃肩付けの位置と合致する箇所であり、幾分上部を射撃してしまっていた。
山に踏み入るや、Mさんの真ん前で大失中を演じてしまった・・・が、幾分当たっていたのか尾根に到達した地点で足を止めていたので捕獲できた。
Mさんが追い出してくれたウサギも捕獲したが、私の移動が少し遅く、獲らなければならない兎も数匹逃がしてしまった。
それでも上部の3人の位置近くまでで、3匹捕獲していたが腸を出さずに来たので急登にはさすがに喘いだ。
上部でN君と合流し、握り飯を食ったり腹を出したりした。
後半をどう回るか相談し、私は一番外側を回りそのほかにも数等捕獲した。
今後再び駆除期間が少し有ると思われる。
ネズモチ方面へと繰り出せればと思っている。
 
2/23
猟期も終わり、駆除対象の猟は可能なのですが、一応単独行動は禁止されているのです。
前の日に、猟仲間を誘ったんですが、天気も良くないし・・・と言うことで中止となりました。
私自身も、いまいち体調も不安定でしたので、モチベーションも低く中止で正解だったと思います。
しかしながら、天気も良くなってきており、軽く数時間カンジキ歩きをしてきました。
崖のブロックが割れたところに、カモシカがまったりと座っていました。
『オイ』と声をかけても気付かないようです。
携帯で撮影しましたが、なかなか小さ過ぎて良く写っていないかも知れません。
ちょっと上から雪を投げると、ひょこひょこ移動していきました。
ウサギは前日の夜雨が降り、また夕方までは凍っていましたので、ほぼ足跡は不明で昨日のものと言う気がしました。
昨日歩いた場所にはあまりウサギの数はいないと思われます。
 今日はまた再び江戸川区小学生のスクールです。今日も晴れるということでかなり暑くなるのでしょうか、ちょっと億劫ですがやるしかないでしょう。
 
3/4
朝、所用を足しに小出に向かっていると、携帯が鳴り、野兎駆除に行くから行かないかと連絡が来た。
場所を聞き、後で合流する旨伝えた。
 小出から帰り、即行で身支度をし、リフトで第二ゲレンデ山頂まで行く。
ブナの間伐林に入ると直ぐ、踏み跡を見つけた。
大原スキー場から有雪期ルートをそのまま行くと、尾根が合流するのだが、地元では通称ウサギ峰と言う。
一生懸命登り、2人に追いついた。
猟を始めた頃、ここからぐるりと回りスキー場の下の方まで捲き狩りをしたことがあったが、そこを捲いて行くのだという。
一度きりしか来た事がないので、地形がはっきり解らなく、心配していた。
結局良く解らないまま歩いていたが、ウサギも居なく、地形の勉強にはなったようだ。
 屋形平に着き、そこから再び大白川への尾根の登りを強いられる。
劇爆登りの最中、隣の尾根でYさんが数発撃ったので捕獲したのだろうと思う。
Yさんは処理などで遅くなり、しかも相当困憊しているようで、3人が合流するまで時間を要した。
尾根に再び着き、帰りは勝手知ったる猟場を下り、全くウサギを見ることもなく帰路に着いた。
知り合いが居て、「いやぁ、いっぱい獲れた、手間が」とか冗談を言う気力もなく家に着く。
ざっと入浴し、急いで夕食準備をした。
昨日はトータル2万歩、計7時間近く雪山を歩き最後は攣り気味となってしまった。
獲物無しはさらに疲労が増すようだ。

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