2013年1月7日
本日より数日間、Aさん(動物写真家)さんを案内し、ノウサギの写真をとりこむ作業を手伝うことになっており、浦佐駅まで迎えにいった。
家に着き、初日ということもあり、大原スキー場のゲレンデを少し歩いたところから入ることにした。
スキー場は月曜日ということもあり、閑散としており、やるせない雰囲気のBGMだけが響いていた。
第一リフト終点左から脇にそれ、市の沢を渡渉し、沢右岸尾根に取り付く。
足跡はあるようだが、ノウサギの姿を確認できない。
ひらけた頂で、昼食を食べ、一路フキの沢方面へと向かう。
通称「ぞうたん」と呼ばれる田んぼ地域で、留まりのウサギを確認。しかし、天候も寒いことからすでに覚醒しており、遠写ではあったが、とりあえず撮影してもらい、私が徐々にウサギを詰めながら二人で接近していった。
これ以上正面からの接近は無理と判断し、私がフキの沢に一旦下りて、別尾根から回り込んでウサギの飛び出しを撮らせることにした。
撮影は、貴重なショットも撮れ、何よりも飛び出しの瞬間、足と手が中国雑技団の様に交差する、特異な画像が撮れたと興奮されていた。
8日
2日目、昨日写真家のAさんにはスノーシューで歩いてもらったが、どうも歩きにくいと言うことでカンジキを装着してもらうことにし、フィールドに向かう途中でカンジキを購入。
2日目もあまり遠くない場所が適当であろうと、旧守門村と旧入広瀬村穴沢を結ぶ県道の脇に車を停車した。横根地区の南端を回り、適当な場所から傾斜地を眺めるとウサギが木の袂にいるのを確認。かなり近写できたようである。
さらに私が真上から追い出し、横とびをする走りを撮ろうと言うことで回ったが、Aさんのタイミングが悪かったようで、撮影には至らなかったようである。
これも、動的な獲物を追う銃口のごとく、ターゲットを見すぎてしまうと連写ができないとのことであった。
しかしながら、昨日よりもさらに近影ができ、確率100%の撮影であった。
撮影が終わり、二人で近くの寿和温泉の露天風呂に浸かり疲れを癒した。
9日
3日目は、あいにくの雪模様で、Aさんに行動の伺いを立てたが、最終日なので一応出たいとのことであり、一番近間の福田石材工場から登ることにした。
全部で三頭目撃したが、すべて寒く雪の日であり、警戒心が高まっており早めの飛び出しでショットは難しかった。
偶然、とまっていたウサギを発見するが、とても撮影には間に合わないとその場で急遽捕獲。
今季初の獲物であった。
その後、その場で内臓を処理したが、Aさんはそういう場面までシャッターに納めていた。もちろん、その写真が世に出ることはなく、裏の世界と言うことで記録に残しておくのであろうか。
その後、さらに天候は悪化してきており、一応準備だけはしながら下山した。
3日間のうち、最終日は悪天候であったが、逆に私のほうが獲物にありつき、カメラマンと猟人、それぞれがそれぞれの獲物を手にしたと考えれば、上出来な3日間だったと言えよう。
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