守門山塊黒姫
ムジナ沢橋の近くから旧道に取り付き、下りながら黒姫橋を渡る。
一路、タモ平と呼ばれる杉の植林地を目指す。
林道を進むのであるが単調であるため、少し我慢が必要だ。
林道終点で軽く休憩し、林道の終点の位置よりやや高さを稼ぎながら下黒姫沢へ向けてへつりながら踏み入る。
あとはひたすら下黒姫沢を詰めて登るが、あまり高度は稼げない。
下黒姫沢右岸尾根からの雪崩によるデブリが多く、沢もたっぷりと雪が付いている。
その年により、膨大な雪崩が全く別の地形を作る事があるので、時折沢から外れてコースをとる必要も生じてくる。
沢が狭くなり、831m付近を目指す。
ここからは隣の上黒姫沢を見る事が出来、休憩のロケーションとしては良い場所である。
850mから950mまでは平らな地形であり、一泊する登山者の幕営地となる。
平らな地形から、上黒姫沢沿いの尾根を登り1030m付近の平地を目指す。
ここから見る全容はまさに雪の砂漠である。
縦横無尽に広がる雪のスロープは心が躍る。
休憩後、1115m地形の上部を目掛けへつり、さらに黒姫稜線1328mピーク右の鞍部を目指す事になる。
鞍部のあと、1300m付近から尾根は少し痩せ風の具合でエッジ状に変形してしまっている箇所もあるので、十分慎重に通過したい。
それを過ぎると、前方には丸い丘があり黒姫山頂となる。
黒姫山頂からの守門岳は、普通では見られないシャープな稜線が美しい。
この黒姫界隈のバリエーションとしては、1030m平地から1423mの駒の神ピークを目指すのも良い。
また、駒の神手前から破間川源流沿いにへつり、守門岳と烏帽子山稜線に取り付き歩きで烏帽子山へのトライも可能である。
いずれにしても雪は遅くまで残っているので色んな楽しみ方が可能である。
下記に実際に歩いた紀行文を付記しますので、参考にしていただければ幸いです。