大原登山口

守門岳大原登山口 守門川から望む守門岳全景

各守門岳登山のルートの中で、1番最短コースである。
しかし、標高差が912mあるので、急登が続く。
登山口は標高625mである。
大白川登山口・・・・上祝い沢登山口、大原登山口とも言われる。
駐車場には、車10台は十分停められるスペースがある。
駐車場脇に美味しい水が出るので、給水する必要がある場合は給水。
このコースは登りがきついという事で、メインルートから較べるとちょっと寂しいが、個人的には1番面白いルートである。
ゆっくりのペースで、約30分きつい登りを歩けば、尾根の突端のエデシ尾根に到着。
ここからでも本峰は丸見えだ。
 カメラ好きの人なら、息を整えたら、一枚撮りたいところかも知れない。
軽く喉を潤したら、見晴台(1100m現在標識はありません)に向けて歩き出そう。エデシ尾根は約標高840mだから、後300m稼がなければならない。
尾根筋には、ツツジ科の樹木が沢山有り、花の時期には、ウラジロヨウラクやムラサキヤシオツツジが迎えてくれる。            
勿論ツツジの花だけではない。
残雪のやや残る時期には、ショウジョウバカマやイワカガミが咲き乱れる。
大勢で登る場合には、落石などに注意したい。
登山口を出発して、1時間30分ほどで、見晴台に着く。

エデシ尾根取っ付き 見晴台


ここから見る、大雲沢は圧巻だ。
雪の多い年には、万年雪さえも存在する。
狭い所なので、人数の多いパーティーの場合、先頭は少し登ってからの方が良いかもしれない。
ここで丁度、行程の半分と考え、大休止しよう。
水分を補給し、軽い食い物も胃袋に入れておこう。
何せ、水場まで、もう少しなのだが、途中の登りは急登の連続なのである。
急登を過ぎれば、後は平坦な山道である。平らな道で、体力を温存しよう。
平らな場所から少し緩登すると、登山道は左に折れる。(1220m)
少し沢筋に向かって下り、水場の上祝沢源頭に着く。
見晴台から30分程要しての水場ということになる。
ここで、水を補給。(ただし、春先や初夏は雪の中)
 沢のような、ヒドのような登山道を抜けると、田小屋道の分岐点に到着(1270m)。
花のシーズンには、この辺からニッコウキスゲ畑となる。
ただし、ニッコウキスゲの見ごろは夏休み近辺か。
雪の多い年には、遅くまでコバイケイソウとニッコウキスゲの群落、果て又、ウラジロヨウラクまで見ることができる場所だ

田小屋分岐 三の芝のニッコウキスゲ

ヌマガヤの草原を通過すると、再び樹林帯となる。
何分もしないうちに、直ぐヌマガヤの草原地帯となる。
この辺が、通称二の芝だ(1350m)。さっきの、田小屋分岐点のあたりは三の芝という。
ヌマガヤ草原の左手を見ると、池糖が有り、モリノアオガエルが住んでいる。
登山口から、二の芝までの時間はおおむね2時間ほど。
樹林帯を少し歩き、山頂もまじかに見える。右の谷は大雲沢だ。
尾根筋には、沢山のアカモノがある。
若干の上り下りをし、山頂へ。後1時間だ!
花の時期には、タニウツギやヒメシャガ、ミヤマクルマバナが美しい。
登山口からおよそ3時間〜3時間半、山頂に到着。

守門岳山頂

左回りに、弥彦山、米山、妙高山、北アルプス、苗場山、平標山、巻機山、
八海山、越後駒ヶ岳、中の岳、兎岳、荒沢岳、末丈ヶ岳、燧ケ岳、平が岳、
日光白根山、会津駒ヶ岳、丸山岳、会津朝日岳、磐梯山、安達太良山、
吾妻連峰、飯豊連山、御神楽岳、粟ヶ岳、佐渡、などが一望できる。
さて、いよいよお楽しみのランチタイム!!下りも少なくとも2時間半はみたい。
くれぐれもアルコールの飲みすぎには注意である。
登山口〜エデシ(30分)〜見晴台(1時間)〜水場(30分)〜二の芝(30分)〜山頂(1時間)


大白川登山口〜布引の滝〜エデシ尾根
30年程前に、地元有志の方々の要請で切り開かれた登山道である。
大白川登山口から、横へ横へと、標高差はほとんど無い遊歩道である。
回りはブナの原生林に覆われていて、大変気持ちの良い山道である。
途中、硬い岩に阻まれて、止む無く道幅が狭くなっている箇所がある。
ここに2004年に、新しく鎖が施されているので、以前に比べると安全である。
しかし前述したように狭い箇所がところどころあるので、その部は注意する。
20分ほどで、エデシ尾根への登山道と合流し、布引の滝へは少し下る形となる。
特に紅葉の時期は、すばらしい写真スポットとなるのでお薦めの場所である。
勿論、本峰もしっかり見える。

2002年5月中旬新緑の中の布引の滝

さて、これからエデシ尾根までの登りとなるわけだが、これが又直登である。
途中の尾根には、見晴らしの良い場所が有るので、そこに「万年雪眺め」と看板を付けておいた。
ここのコースから眺める守門岳も、一風変わっていて面白い趣がある。
しかし、注意しなければならないのは、痩せ尾根なので滑落などの用心を怠ってはいけない。
また、残雪の残る頃には、雪の崩落が考えられるので、行かない方が無難である。
痩せ尾根を、ゆっくり登ってしばらく行くと、視界が開け、エデシ尾根に合流する。
大白川登山口〜エデシ尾根合流点(20分)〜布引きの滝展望台(5分)〜エデシ尾根(40分)

登山コースガイドへ戻る