大岳登山道〜山頂

林道は長峰を通って、保久礼小屋手前の駐車場まで入ることができる。
車は20台くらいしか置けないと思うので、そこに駐車する場合は早い時間が望ましい。
駐車場付近では、初夏の頃ならば、近くにキビタキが参上することもある。
車から降りて、車道を少し下りながら歩くと、保久礼小屋がある。
冷たい清水が出ているので、そこで給水していってもいい。樹林帯の中をだらだらと登る。

保久礼小屋

しばらくは赤土状の土に覆われた登山道で、偽木が階段状に施されている。
足の長い人にとっては歩きやすいが、そうでない人には少し歩きづらいかもしれない。
しかし、施工された方々のご苦労を思えば感謝しなければならない。
40分ほどでキビタキ小屋への分岐点となる。直接登山道から、キビタキ小屋は見えない。
途中眺望の良く利く箇所が数箇所あるので、適当に休憩をはさむ。
1時間半ほどで不動平に着く。雰囲気が亜高山という雰囲気になってくる。
2時間か2時間弱で、もう大岳山頂に到着する。
大岳山頂は、樹林帯の一角で本来は眺望は良くない。
従って、守門山頂方面への登山道を数10m歩くと良い。
眺めの良い、休憩するには最適の場所が用意されている。

大岳山頂付近の宴会場 大岳から網張りにかけてのヒメサユリと
ニッコウキスゲ群
大岳から守門岳山頂へ縦走路

大岳山頂から左手に登山道が伸びている。中津又岳や深谷のカッチ、アバラセ峠方面だ。
十分休憩したら、進路を右手に取り、本峰を目指す。おおむね、1時間強といった計画でいいかと思う。
大岳と青雲岳の鞍部は、通称網張りという。
むかし、鳥を獲る際に、鞍部にかけて網を張り、鳥を獲物として捕獲したという。
実際に行っていたかどうかは定かではない。
鞍部に下る際に、花のシーズンであれば、ニッコウキスゲやヒメサユリが豊富にある地点でもある。
山頂でラーメンを食べる人の中には、ネマガリタケを具にして食べようと、採取している人もたまに居る。
鞍部を通過し、尾根筋歩きである筈なのだが、途中、結構樹林帯も多いこのコース、
それでもちょくちょく景色に目を奪われるから、それもまた良いものである。
ヌマガヤの草原が所々点在し、徐々に標高差を稼いでいくと、二口コースからの登山道とぶつかる。
青雲岳を越えて、いよいよ山頂に到着である。
大岳登山口(保久礼小屋)〜キビタキ小屋(40分)〜不動平(50分)
〜大岳山頂(30分)〜守門岳山頂(1時間15分

二分キャンプ場登山口〜保久礼小屋

この登山道は、大岳登山道と保久礼小屋で合流する登山道である。
キャンプ場となっているが、実際にキャンプをしている人にはお目かかったことは無い。
広くアスファルトで舗装されているだけの広場である。
車をとめ、砂防ダムの工事用道路を歩き出す。
ここも、以前、砂防ダムの工事の取り付け道路であった為やや広くなっている。
取り付け道路を歩き、右手に砂防ダムを二つ三つ通り過ぎていく。
平成14年度も、新しく砂防工事が行われていたようだ。
途中、ぬかるみがあるので嵌らないように注意したい。
初秋の頃にはツリフネソウやノコンギク、ミゾソバなどが地味であるが、美しい。
やがて進路を左手にとって、保久礼小屋までの登りとなる。
あまり通る人も少ないようで、足型はあまり無いので滑りやすい。
ジグザグに登れば、もう保久礼小屋である。
二分キャンプ場〜保久礼小屋(30分)

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