田代平とその近辺
浅草岳へ続く県道途中に、田代平へ向けてのゲートがある。
ここから林道延長は約8`ある。
砂利道をひたすら歩くのみであるが、途中で破間川を眺めながら歩けるのでさほど飽きない。
吉ヶ沢橋を過ぎると、ようやく登りとなる。
残雪期にはここからショートカットし一気に田代平の平地まで行ける。
高度を上げてくるとブナの新緑がまぶしい。
残雪期の田代平は、白と緑のコントラストが素晴らしく幽玄の境地である。
田代平の中央に沢があり、その周辺に水芭蕉が多くある。
体力があれば、残雪期に限られるが田代平の入り口から直登し、木の根山1046.8mまではあっという間である。
さらに北西に進路を取り、1135m田代山を目指すのも良い。
少し下り30分余分に歩けば、丸倉山1191.3mに到達する。
ここからの守門岳や浅草岳の景観は素晴らしい。
マニアックでは有るが、危険箇所は感じられない。
雪が消え、林道に車が入れるようになるが、宿利用等しないと一般的には立ち入り禁止区域となる。
それでも、一日掛けてゆっくりトレッキングするのであれば最適なコースといえる。
湿原の中にはトキソウやミツガシワ、コバギボウシなどがあり、楽しめる。
長い年月を経過した見事なブナの原生林も見所である。
宿利用などで車乗り入れが可能ならば、木の根峠や鞍掛峠までの八十里越えを歴史散策や山野草観察にあるいても楽しめる。
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