7/10 十字峡〜中の岳〜兎岳〜丹後山〜十字峡(2名)
久々に平井氏と登る。
このコースは、通常、1泊2日の周遊コースである。
ガイドブックに拠れば、おおむね、13時間くらいなので、日も長いし日帰りすることにしたのだ。
朝、早目に出て、十字峡に着く。
十字峡は、標高が400mくらいなので、中の岳までの標高差は1500m以上はたっぷりある。
車道の法面に吹きつけが施されてあるのだが、吹きつけ個所に、ちゃんと登山道の足型が作っており、そこからのスタートだ。
かなり登ったな、と思ってみると、なんと1合目と書かれている。
しばらく歩くと、尾根筋に着いた。
左手の沢を見ると、なんと数人の人がスキーを楽しんでいた。
眺めの良い尾根筋を過ぎると、今度はしつこいほどの登りである。
登りの強い平井氏は、さっさと自分のペースで登ってしまっている。
青色吐息で登り、ようやく日向山に到着。
平井氏は、待ちぼうけを食らったように退屈そうにしている。
日向山に到着して、20分待ったという。
まったく、相変わらずの行者の歩きである。
日向山から生姜畑までは、少し雪が残っており、なだらかで、時折シラネアオイがある。
大きなチシマザサの群落があり、「タケノコ採りに来れば、沢山採れそうだ」と平井氏。
「来れば?」と俺。
生姜畑を抜けると、前方に尖った尾根が見える。
若干の上り下りのある中で、花もあり、そこそこ楽しく登る。
やがて、縦走路と中の岳山頂への分岐点に着く。
意外とあっさりとした分岐だ。
飾り気が無い。
縦走路分岐から中の岳山頂までは、20分くらい有り、割と歩きでがある。
途中では、アズマシャクナゲや色々な花々が沢山咲いていた。
中の岳山頂では、ガスがかかり、景色は望めなかった。
帰りが心配なので、先を急ぐことにする。
中の岳からスタートすると、最初のピークは小兎岳である。
小兎岳から前方に美しく兎岳が望まれる。
その鞍部には、キヌガサソウやシラネアオイの大乱舞が見られ、しばし、見とれる。
今日の山行きの収穫は、このシラネアオイの群落を見る事が出来たことだろう。
兎岳への登りは、大して急ではなかったが、花を楽しんだあとなので、きつく感じる。
兎岳は一面のチシマザサに覆われていた。
兎岳に着くと、左手に廃道になった、荒沢岳への縦走路が見え、いつか行ってみたいと平井氏と話す。
兎岳を越えれば、あとは平坦な山道の繰り返しだ。
中の岳山頂から2時間ちょっとで丹後山に到着した。
丹後山そのものは、ピークらしいものは見られず、平坦な山である。
丹後山も一面のチシマザサに覆われた、美しい山であった。
平井氏は丹後山の避難小屋を覗いてみる。
なかなか小奇麗な山小屋であった。
あまりゆっくり出来ないので、少し休んで直ぐ下山を開始。
下るにつれ、急斜面の連続で有り、地の底まで下るのではないかと思うほどの奈落のくだりであった。
ようやく林道に到着し、あとは沢沿いの林道を歩いていく。
沢沿いに、守門岳や浅草岳周辺には見られない、ヤマボウシが咲いていた。
午後4時を回った頃、ようやく駐車場に到着。
登山センターに知合いの方が経営されているので、そこで手作りの山菜料理をご馳走になった。
平井氏には悪いが、ビールを飲む。
十字峡6:40 日向山9:10 中の岳11:00 中の岳11:15 丹後山13:30 丹後山13:40 林道15:40 十字峡16:15
合計タイム9時間35分であった。