2002年4月1日 大原スキー場から守門岳(2名)

 サラリーマン時代の同僚(10才年上)と、一昨年火打山以来の山行き。
S氏は張り切っていた。
朝の7時半にスキー場の駐車場から登ることにしていたが、なんとリフトが動いている。
足慣らしに歩いて行こうということで、歩き出す。
2人とも息を切らしながら、冗談を飛ばしあう。
約10年前は互いに同じ仕事をしていて、何かとそれぞれに不満はあったが、今は別の職場に居て、昔のしがらみも無く良い山仲間となったのだ。
 スキー場の終点までは、約40分掛かり、終点で休憩とする。
スキー場は地元のスキー場なので、かってしったる人達ばかりで、しばらく話をしたりする。
S氏はこのコースを登るのは初めてだから、案内してくれと謙遜する。
天気予報は良い筈なのだが、ガスがひどい。
ガスの中も良いもんだと、写真を撮る。
小さな尾根に取っ付いて、「ここは、屋形平の境尾根だ」とS氏に説明する。
S氏は、ガスが晴れれば・・・と歩くたびに愚痴をこぼす。
急斜面を登りきれば、田小屋尾根はもう直ぐである。
所々ひび割れが発生し、前日登行したトレース通りに踏んで行く。
 田小屋尾根に着いて、なにやら空が明るくなってくる。
一瞬で、ガスが切れ、山々が見え始めた。
2人とも歓声をあげ、しばらく見入る。
S氏は、「これ、食おう」と、ザックの中から怪しげな物体を取り出す。
「インスタントもち」・・・、なんでも、水の中に数分入れておくだけで柔らかい餅が出来上がるのだと説明する。
ご親切にも砂糖入り黄粉まで貼付されている。
食ってみれば、なるほど・・・と頷くほど、美味い!「こらあ、ヒット商品だのウ!」。
賞味期限など気にせず、全部腹に収めた
 2人で、カメラ小僧と化し、互いを撮りあったりする。
とにかく、このS氏、写真好きでとりまくる。
行きはさほどぬからず、ゆっくりと山頂に向かって歩き出す。
山のウオッチングをしながら、実に楽しい。
S氏は山の名前を聞いてくるので、答え甲斐が有り、うきうきしてくる。
色々と質問してくるので、ガイドになったような気分だ。
風もさほど吹かず、「いやあ、いいなあ!」としきりにS氏は繰り返す。
 二の芝付近から、守門岳山頂までは、すぐそこに見えるが、これが結構時間が掛かる。
「※1ああて、いあわったずやあ!」とか、「※2さっつぁんなってやの〜!」等と言いつつ登る。(※印方言は語尾で説明)
 山頂に着けば、先ほどの無風状態の風が、一応に強くなってきた。
条件が良く、風が無風状態であれば、袴腰まで至りたかったが、強風であり、しかも、やせ尾根はブロック崩壊しかけているので、無理はしないことにした。
S氏得意のスナップ大会の始まりだ。
良い男に撮れ、とS氏。
S氏の頭部はお月様状態なので、どれが山か頭なのか解からないとジョークを飛ばす。
帽子を被っていただき、スナップ写真終了。
自分も、S氏にお願いし、デジカメで撮影願う。
 山頂から20メートルほど下ったあたりで、飯とする。
正面の山々を見ながらの昼食は、良いおかずになる。
あれが○○山で、これが××山等と・・・、二入とも地図を持参しなかったので、結局、不明な山の正体は解からず。
 この日の足回りは、2人とも長靴。
自分は、スパイク付きの新車であったので、斜面では滑らず、ちょっと欲求不満。
行きも帰りも、壷足で通したので、結構、疲れる。
「また、いごうや」と、当ての無い約束をして、それぞれ帰路に着いた。

コースタイム
大原スキー場駐車場 7:40  大原スキー場第2リフト終点 8:20  ぼんこ山 9:05  屋形平尾根 9:20
田小屋尾根 10:25  田小屋尾根 10:45  三の芝 11:10  守門岳山頂 12:05  守門岳山頂 12:55
田小屋尾根 13:40 小原スキー場駐車場15:00

方言の説明
※1:ああ、つかれた    ※2:厭になった(いい加減、厭になった)
トップへ

山塊別山行き記録へ戻る

2002年山歩きへ