11月24日 大原スキー場から守門岳

11/23は用が有ったので、山には行かず、11/24は晴れなので、予め山に行く計画としていた。
前日、丁度良く、役場勤務のSさんより電話が有り、「24日、どっかに行かないか」と言われていた。
Sさんは、テレマーカーなので、浅草岳に行きたかったらしい。
私は、生憎、山スキーのビンディングが壊れており、山スキーは使えない。
自分は、守門岳に大原スキー場から、スノーシューで行こうと思う・・旨伝えると、Sさんも付き合うという。
 本日、朝8時にSさんは原付で登場、「寒い、寒い」と連発。
大原スキー場の第2リフト乗り場付近まで車で入れるので、そこから歩き始めた。
大原スキー場の第2ゲレンデには、約40cmの積雪が有り、
気の早いスノーボーダー達のシュプールやジャンプ台まで作られていた。
スキー場の第2リフト終点から登り始める。
この様子だと、さほど苦労も無く行けるのではないかと思っていた。
尾根筋にかかる頃から、ブッシュが目立ち始め、歩きにくくなってきた。
昨日に続き、今日も良い天気なので、とにかく眺望は良い。
越後三山、荒沢岳、兎岳、小兎、妙高山、火打ち山、米山、弥彦など、銀嶺が美しい。
入広瀬村の屋形平尾根に着き、丁度1時間、大休止とする。
ことのほか熱く、お互いに本格的な山歩きは久しぶりなので、疲労度が強い。
目の前の急登を、のらりくらりと登る。
「カンジキの方が、まだ楽だった・・」などと、互いの足元をののしりながら登っている。
2時間40分ほどで、ようやく田小屋尾根に着いた。
田小屋尾根から奥は、さすがに冬山の様相で有り、荘厳な雰囲気をかもし出していた。
田小屋尾根から30分で、夏道の三の芝付近に到着。

未だ雪が少ないので、地形は比較的はっきりしている。
ちょっと休憩して、Sさんが、1番多いと思われる箇所の積雪を計ってみた。
2m80cm有った。多いなあと思ったが、今の時期であれば何ら不思議は無く、
春ならば10mにも及ぶのである。
それでも、昨今は地球温暖化なので、雪の量も少なくなっているのだろう。
三の芝から二の芝にかけて、30k程度の子グマらしい足跡が続いていた。
山頂を絡み、青雲岳方面へと足跡は伸びている。
守門岳は、冬山としての形を作り始めていた。
これから、さらに雪庇が構築され、雪庇は成長し、より本格的な冬山へと変貌して行くのだろうと思った。
大原スキー場第2リフトから約4時間、守門岳山頂に到着した。

守門岳の裏側の、低山達はまた茶色い晩秋の装いであるが、
その後ろの粟ヶ岳や川内山塊は白くなっていた。
屏風のような、広大な山脈を見せびらかせている飯豊山塊は印象的だ。
守門岳も負けてはいない。
山頂から袴腰の鋭角的な痩せ尾根は、誰にも寄せ付けない孤高の切れ味を見せ付けている。
守門岳山頂〜青雲岳〜大岳〜中津又岳〜深谷カッチ〜雨晴峠までの稜線が、
下田村方面に流れている守門川に向けて、広大なカーテンとなり、雪の稜線を見事に形作っている。
 大岳方面に踏み跡が続いている。
よく見ると、大岳までは踏み跡が至っていなく、二口に下山したものであろう。
今日の登山者は、我々を含め、6名ほどであったらしい。
互いに、山頂でポーズを作り、写真を撮り合った。
風が強いので、かなり下に行ってから昼食とする事にした。

本高地沢の右岸斜面に黒い生き物の塊が、3頭確認した。
黒いので、一瞬、クマか?と思ったが、クマは三頭で居る事は無いと思い、さらに観察し続けた。
そのうちに、歩き出した風体を見ると、どうも足が細く、雪の上に寝転んだりしているものもいる。
声を出しても、気にもせず、間違いなくカモシカであろう。
カモシカでもウオッチングしながら、昼食にする事にした。
腹も減っていたので、どんどん食い、ビールも1リットルも飲んでしまった。
田小屋尾根から急登を下る時も、スノーシューであったので、大変歩きずらく、かなり転倒した。
数日前に降った雪なのかどうか解からないが、
ずるずると滑り出し、表層雪崩風になって滑り出している。
途中で転び、指をざっくりと切ってしまったり、スノーシューが重い雪の下に潜り込み、一瞬壊れてしまった。
それを処置したり、スノーシューを直したりして、下山に結構時間がかかってしまった。
これも、ひとえにビールの飲みすぎが悪かった。
「もう夕方だなあ」と、西日が強くなってきた、午後3時30分少し前に、
ようやく大原スキー場第2リフト乗り場に着いた。

大原スキー場第2リフト乗り場出発8:10  屋形平尾根合流9:20  田小屋稜線10:50
三の芝11:20  守門岳山頂12:05  二の芝12:35  二の芝13:20  スキー場第2リフト乗り場15:20

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