6月17日
六十里越え〜鬼が面山経由〜浅草岳ピストン
前回、このコースを歩いたのは6月の6日であった。
その時点では、ヒメサユリの開花は見られず、南岳付近に赤い蕾が見られたのみであった。
この土曜日、日曜日のお客さんの反応を聞くと、既に開花しているとの事である。
自分で撮影した、ヒメサユリの画像があまりなく、また、コース上で気になる個所が有ったので見に行くことにした。
朝、お客さんが出られた後、若干の後片付けを行いすぐに出発した。
但し、今日は、家族の都合で午後3時頃までに帰宅していなければならないので、時間に限りが有る行程だ。
六十里越え登山口は、7時43分に出発する。
前回のことも有るので、あまり飛ばさず、ひたすらゆっくり歩く。
10日前に歩いているので、南岳付近までは特別書く事項も見当たらない。
南岳に到着すると、早速ヒメサユリが登場する。
10日前に良い色をつけていたヒメサユリの蕾は、既に開花済みで、若干下がり気味である。
「もう少しで咲きそうだなあ」と思われる蕾の時期から、およそ10日くらいで下がるのかもしれない。
南岳〜鬼が面山〜村杉沢ガッチ〜狢沢ガッチまでの稜線は、実にすばらしかった。
昨年は、今月の下旬に登ったと記憶しているが、やはり、やや早いようである。
ただ、今の開花状況は、約50パーセントくらいだろうか。
今回のコースは、7月の初旬頃までは何とか楽しめそうである。
村杉沢ガッチ〜ムジナ沢ガッチ〜前岳手前の間の岩壁には、イチゲとユキワリソウは既に終了のようであった。
替わってフウロソウ、イワキンバイなどが見られ、風の強い登山道付近にはオノエランも咲き始めた。
オノエランの近くにミヤマウスユキソウもある。
岩壁部分を再度見れば、イワショウブのようなものもある。
未だ6月なので、いくらなんでもイワショウブは未だ早いだろうと思う。
しかし、葉っぱを双眼鏡で覗くと、ユリ科のもので有り、イワゼキショウかも知れぬと思い、ひょっとしてオゼソウとか・・などと、期待したりするが、今もって不明。
前岳に到着すれば、いつもの景色が現れる。
六十里越えコースから、前岳の銀座コースに取り付くと別の山から来たような錯覚に陥る。
前岳の池糖付近のヒメサユリは、ようやく色が付きはじめたくらいで、この辺の見ごろは20日過ぎか?
山頂で軽く昼食を摂り、すぐに下山に掛かった。
山頂を出発したのは、11時37分なので、楽に3時には車まで着けると思っていたのだが、植物観察に手間取って結構時間を食う。
それに、ムジナ沢ガッチと村杉沢ガッチの真中に小ピークが有り、そこに枯れ木が一本ある。
そこにたまにカッコウが留まって鳴くのだが、今日は見ることが出来た。
のどかな声とは裏腹に、スタイルはシャープな流線形で、猛禽類を思わせるスタイリングだ。
この稜線で、カッコウ、ホトトギスを2回から3回は見ている。
鬼が面山山頂で、しばらく休憩しようとラーメンを煮て食い始める。
途中で吹き零れてしまい、火が着かなくなってしまったから、歯ごたえは十分なラーメンだった。
ここから1時間20分くらいで、六十里越え登山口まで着けるか!?
マイクロ中継局まで下ったが、残り時間は25分しかない。
足の負担をなるべく少なくしようと、リョウブの木を切って杖にし、走りながら下る。
なんと、登りの半分の時間で登山口に着いた。
本日のコースタイム(あくまでも参考です)
六十里登山口7:43 六十里トンネル上8:05 マイクロ中継局8:33 夕沢分岐8:45 南岳9:17
鬼が面山山頂9:50 鬼が面山山頂出発10:00 村杉沢ガッチ10:20 ムジナ沢ガッチ10:45
浅草岳山頂着11:27 浅草岳山頂出発11:38 ムジナ沢ガッチ12:15 村杉沢ガッチ12:55
鬼が面山山頂着13:12 鬼が面山山頂出発13:30 南岳13:57 夕沢分岐14:18
マイクロ中継局14:28 六十里越えトンネル上14:38(ここまで走る) 六十里越え登山口駐車場14:53