8月5日 桜曽根より浅草岳

午前中は用が有り、午前11時ごろ終了した。
昼飯でも食って、どこか山にでも行こうと思い立つ。
昼飯を食ったら、なんだか眠くなってしまった。
午後2時を過ぎたので、どうしようかと考えたが、この時間だし、浅草岳の桜曽根からでも行ってみようと出かける。
山頂付近はガスが掛かっていたが、何とか持ちそうだ。
桜曽根まで行くと、車が2台居た。
中年の男性2名が帰ろうとしている最中であった。
「これからですか?」と声をかけられた。
ハイ!と返事をすると、「2時間くらい?」と聞くので、1時間ちょっとですと答える。
「我々はネズモチ登山口から登ったんだけど、3時間掛かったよ」と言っていた。
気さくな中年紳士たちであった。
ほかに、長岡ナンバーの車で、テントを張っているご夫婦?が居た。
同じ長岡ナンバーでも、上越の方から来れば随分遠出となる。
思いがけず、早く着いてしまったのだが、登るにはちょっと遅いと見て幕営したのだろうと思う。
レベルブックに出発時間を書き込み出発する。
登山道に入ると、薙ぎ払われた跡がある。
今年より、音松荘の社長さんも薙ぎ払い作業に加わったということであった。
おそらく、2〜3日前の作業跡であった。
 かなり暑いと予想されたが、そんなでも無い。
ただ、かなりハイペースなので、汗は程よく出る。
何しろ、およそ20日ぶりの山歩きである。
足が地に付かない感じも少々する。
嘉平与のボッチには、およそ1時間で到着した。
花としては、さしたる目立つ花もないが、ホツツジが意外に美しく自分的には好きである。
そのほかには、お気に入りとして、ヌマガヤやネズミガヤ、ヒメノガリヤス、カリヤスなどのイネ科の穂が出ている風情も美しいと感じる。
定番で、見過ごしがちだがミヤマママコナもある。
キンコウカは盛りを迎えており、イワショウブも咲き始めている。
イブキゼりヤミヤマシシウド、ミヤマトウキなどの白色も美しい。
シラネセンキュウやオオバセンキュウはもう少し標高の低いところにある模様だ。
ノリウツギの白色も目立っている。
他には黄色のオタカラコウやピンクのシモツケソウなどがある。
シモツケソウはエゾシモツケソウだと思っているが、細かく確認はしていない。
ツルリンドウも所々花をつけていた。
 前岳に到着したが、さすがに雪は無い。
2年前の今頃は、30メートルくらいの雪が残っていた。
よく見ると、上のほうに向かって道型のような跡がある。
その道型に視線を合わせていくと、ヒメサユリが数本咲いていた。
残り僅かなヒメサユリを写真に納めようと、草原に道をつけてよじ登ったらしい跡だ。
美しいものを手に入れようとするならば、必ずそこに破壊が待っていると言うことを理解されていないようである。
山自体がなめられているとしか思えない。
北アルプスやそういった国立公園内で、そんなことをする人が居ようか?否、いやしない。
浅草岳や守門岳だから許されると言った、山そのものをなめられている方がいらっしゃるようだ。
それを守ろうとしている我々だが、はっきり言ってどうしようもない。
登山者のマナーを信じるしかない。
 戯言はこのくらいして、・・・山頂に着いたのは桜曽根登山口を出発して1時間10分であった。
なんと、新記録だ。
五分、縮まった。
未だ4時近いので、避難小屋まで行ってみることにした。
コバイケイソウが所々見られ、草原が素晴らしく、いい景色を堪能できた。
5時近くになったので、下り始めた。
6時に桜曽根に到着した。

桜曽根登山口14:40  浅草岳山頂15:50  浅草岳山頂発15:55
避難小屋16:15  浅草岳山頂16:45  浅草岳山頂16:50  桜曽根登山口17:55

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