9月5日 大原口〜守門岳
お客様を桜曽根まで送り、雑用を終わらせて守門岳に向かった。
かなり蒸し暑く、汗が執拗に出る。
守門岳には、8月初旬に行ったきりで、約1ヶ月ぶりといったところだろうか。
まだミンミンゼミの声もするし、小さなアブも飛んでいる。
秋らしい画像を撮りたかったが、取りあえず山頂に行くことにした。
一昨日の穂高山行での、筋肉痛が、まだ残っていて、体がめちゃくちゃ重い気がするのだ。
事実重いのだが・・。
今年は、やたらオオカメノキの実が沢山実っている。
また、その他の木の実関係は大方豊作のようだ。
滝の倉沢に着くと、ダイモンジソウやチョウジギク、ゴマナ、タチアザミが花を付けていた。
最近の残暑と日照りで、かなり水量は少ない気がする。
三の芝に着くと、カリヤスとヌマガヤの花盛りで、風情のある草原と化していた。
ニッコウキスゲは結実し、種子を結んでいる。
二の芝を過ぎると、登山道脇に地味だが、花々が割と有る。
代表的なものとして、エゾシオガマ、イブキゼリ、ミヤマセンキュウ、ミヤマママコナ。
特に、ミヤマママコナはやたら増えてきているようだ。
ミヤマママコナはゴマノハグサ科であり、半寄生であると言われている。
勿論、エゾシオガマもゴマノハグサ科であるから、これも半寄生という事になる。
これらの宿主はどんな植物か?これが解かれば、何故増えたかが解ろうと言うものだが・・・
山頂は貸し切り状態で、遠く大岳の鐘の音が聞こえている。
ガスなのか、霞んでいるのか解からないほど視界はどんよりしている。
石に上に座っていたら、眠くなってきたので、暫くうとうとする。
午後2時を過ぎたので、ゆっくり布引の滝方面を経由して下ろうと出発する。
見晴台では、スノキが紅葉し始めていた。
ツツジ科であり、貧栄養な土地に生息しているから、早目に店じまいするのかもしれないと思う。
適当にデジカメで撮影し、布引遊歩道より車に着く。
車に乗り、家に向かっている道中で、なんと道路に熊が走っているではないか!!
小さな子グマだった。
車を止めてデジカメで撮影しようと思ったが、間に合わず、ブッシュの中へと逃げていってしまった。
やっぱり、標高は多少低いが、色んな面白いことが盛り沢山のこちらの山が面白い。