平成15年1月25日 国上山・剣が峰
所属山の会の山行の予定が予め知らされていた。
「行けるかも知れない」と密かに予定していた。
前回山に行ったのは、昨年の12月22日だった。
約1ヶ月ぶりの山歩きである。
たかが1ヶ月間であったが、色々な事件があった。
いろいろと考えさせられた期間でも有った。
そういう厭な面を払拭する意味でも、今回の参加を決意した。
朝4時30分に起床し、家の前をスノーダンプで除雪した。
約1時間近く除雪をやり、準備をして5時50分に出かけた。
通常は、2時間有れば十分なのだが、天気は滅法悪い感じなので早めの出発とした。
夕立っ気なのか、極めて強く降る時も有るが、すぐ晴れ間が出て、いわゆる「キチガイ空」だ。
弥彦村の近くのコンビニエンスストアーに立ち寄る。
朝食には、大好きなスパゲティーミートソースを食いたかったので店内を物色するが、仕入れがきていないようで無い。
仕方ないので、お好み焼きを朝食とし、その他の食い物を買い込む。
店をでて少し走ると、巨大な鳥居が現われた。
柏崎市のSさんに教えて頂いたホームページから印刷した、「手まりの湯」の地図を眺めながら走行する。
4駆を外して走行していたら、無操作に滑る。
路面をよく観察すると、禿げ頭のように光っている。
すぐ4駆にぶち込む。少しは安定した気がする。
「手まりの湯」の看板の指示に従い、走行し駐車場に着く。
指定の9時まではあと45分有る。
未だ誰も居る筈もなく、一眠りする事にし、シートを傾ける。
何分もしないうちに代表が現われた。
挨拶を交わし、話をしていると、今回のリーダーОさんが来た。
聞けば、ここから登り別の方へ下る為、車を回したいという。
Оさんと一緒に2台で下山口へ向かう。
車を止め、駐車場に着くと、柏崎のSさん達が到着していた。
バラバラと、同じみの面子が揃い、Оさんの「じゃあ、行こうか!」の合図で出発となる。
酒天童子を祭ってある所から登り始める。
しばらく歩くと、道路を横切る事になる。
どんどん車が上方に走っていくのを確認する。
車の終点地点には土産物屋が有り、自動販売機も有った。
燕市のBさんは、「ビールを忘れて来た」と言い、自販機でビールを買い込んでいた。
途中で五合庵に立ち寄り、ぐるりと吊り橋を渡り一周する。
急登も無いので、殆ど汗もかかない。
回りを観察すると、ツバキがかなり見られる。
ユキツバキではなく、ヤブツバキのような気がする。
雪があまり降らない地域のせいか、蕾が赤くなり始めているものも有った。
いろいろ立ち寄ったので、国上山に着いたのは11時近い時間であった。
少し休み、剣が峰を目指す。
結局、剣が峰に到着したのは、「手まりの湯」から2時間45分くらいであった。
途中で、五合庵に立ち寄ったりしたので、時間的は特別遅いわけではない。
剣が峰からは、佐渡島が見え、寺泊や野積みの海岸線が美しい。
山に登り、海を見る・・・皆そうして、自分自身の過去のページを捲っているのかもしれない。
自分の存在というものを、息を切らし、山に登り、確認する。
そして、過去や未来について、自分と語り合える・・そんな山旅ができる。・・そんな山だ。
各自、美味い飲み物の交換や、つまみを交換し、しばしの歓談となる。
暖かい時期になれば、この辺は人気のスポットになるだろうと思う。
下りは別のルートで下る。
10人が色んな話題を提供しあい、笑いながらの下山となる。
大雲沢ヒュッテのバスに全員が乗り込み、一路「手まりの湯」へと向かう。
割とぬるく、冷え切った体には心なし物足りない温度であったが、
どんどん体温が上がり、温まってくるのが解かる。
全員が温泉から上がり、挨拶をしての解散となる。
春、また良寛様の心に触れに行ってみたい気もする。