2月24日 白崩沢から浅草岳(単独&シロ)
かねてより、今日は浅草岳に行こうと思っていた。
朝起きてみると、今1つ天気は良くない。
徐々に下ってくるようだ。
それほど悪くならない事に決め、7時30分にホテル大自然館を出発した。
今日の相棒は、最近太り気味の「シロ」を同伴した。
カンジキを付け終えると、ホテルの左斜面にテレマーカーのシュプールが刻まれている。
雪は、硬く、意外とすんなり行けるのではないかと期待する。
しかし、数10m進めば、しっかりとクラストした雪となり、がっかりする。
のんべんだらりと、特に急がず、ゆっくりと歩を進める。
林道歩きなので、ショートカットすれば良いものを、わざとゆっくり正規ルートをとる。
丁度一汗かいた所で、白崩滝の見えるスポットに到着する。
杉林に入ると、意外と埋まる。
20日の日の深雪が20cmから30cmは降ったようだ。
杉林の中を歩いていると、何やら、ちらりちらりと雪が降ってきたようだ。
春のなごり雪のような感じなので、特に気にとめず、歩を進める。
杉林の最終地点は、比較的杉が無く、格好のゲレンデ並みのスペースとなっている。
おそらく3名であろう、テレマーカーのシュプールが刻まれている。
おそらく昨日のものであろう。
20度後半の斜度を、的確なシュプールを刻んでいるので、力量はそこそこであると思う。
あそらく、地元のM氏とY氏・・その他1名ではあるまいか・・と推測する。
杉の造林地をあとにし、ヤジマナ沢の滝尾根に取っ付く。
ホテル大自然館から、およそ2時間掛かった。
造林地を歩いている時には、遠く守門岳や黒姫もはっきりと見えたが、全く見えなくなってしまった。
ガスも濃くなり、雪も適当に降ってきた。
右側には、アイヨシ沢の源流があり、左側にはヤジマナ沢の滝のある、真中の尾根を登って行く。
アイヨシ沢のカッチは、ムジナ沢右岸尾根と合流する事になる。
アイヨシ沢カッチ手前の左手を見ると、夏道の桜曽根登山口の駐車場が見える。
桜曽根駐車場から登山道寄りに斜面が見られ、そこにニホンカモシカの親子が佇んでいた。
シロはそれを発見できずに居るので、声を出しニホンカモシカを動かしてみる。
ニホンカモシカは動き出し、シロもそれを見てさすがに解かったようだ。
しばらく、追いかけてみたが、諦めて帰ってきたようだ。
ムジナ沢右岸尾根合流点に着くと、雪はさらに強くなり、視界が悪くなってきた。
雪も深い所では、膝くらいに達する所もある。
幸いにも、小雪の為か、雪庇がせり出して居らず、
雪庇に引っ張られてクレバスが発生していない事が有難かった。
守門岳に較べると、大部安全度は高いようだ。
嘉平与のボッチに近くなると、尚更視界が悪くなってきた。
前岳に近くなってくると、殆どホワイトアウト状態になってきた。
幸いにも、テレマーカーのシュプールが多少解かるので、それを当てにして登る。
前岳山頂付近では、風も強くなり、テレマーカーのシュプールは殆ど不明となる。
完璧にホワイトアウト状態となり、ちょっとやばい・・・と感じる。
一瞬、視界が多少改善され、その間に山頂を踏む。
山頂で記録を残し、すぐさま下山に掛かる。
なにしろ、踏み跡が消えないうちに嘉平与のボッチまで下りたい。
下りはやはり早い。
1時間半ほどで、杉の造林地のすぐ傍まで来てしまった。
杉の造林地の窪みに入り、少し遅めの昼食をとることにした。
「シロ」も腹が減ったのか、お遊びを止めて近寄って来た。
「シロ」の大好きなパンと、ビスケットを与えた。
遅めの昼食を終え、のらりくらりとゆっくり下山した。
ホワイトアウト有り、吹雪きもどきの天気も有り、冬山モードを楽しんだ一日だった。
ホテル大自然館7:30 白崩滝8:10 ヤジマナ尾根9:30 ヤジマナ尾根発9:35
ムジナ沢右岸尾根合流地点10:22 嘉平与のボッチ11:22 浅草岳山頂12:00
嘉平与のボッチ12:20 ムジナ沢右岸尾根合流地点12:45 ヤジマナ尾根13:10
ヤジマナ尾根13:20 白崩滝14:05 ホテル大自然館14:35
(休憩合計15分)
ヤジマナ尾根からルートを望む | |
愛犬「シロ」と樹氷 | |
浅草岳山頂のモンスタ− | 山頂で「シロ」と記念撮影 |
ヤジマナ沢とアイヨシ沢の間の長閑な尾根の樹木達 | テレマークやさん達のシュプール |