3月21日 黒姫 6名
大雲沢ヒュッテのイベントに参加の方々が集まり、決行する事になった。
紅一点エキスパートのKさん、百名山完登、及び、年間100回近くの登山を行う超エキスパートのОさん、
越後三山日帰り縦走を平気でこなす、モーグラーのMさん、スキー歴30年以上の大ベテランYさん。
登山歴は浅いが、今後の有望格であり、頑強な体躯のBさん。
そんな猛者と一緒の黒姫だから、かなり安心であった。
朝の7時40分にムジナ沢橋をスタートした。
大ベテランのYさんとモーグラーMさんはスキーでの参加であったが、
Mさんはワカンを履いてスキーは背負って・・という出で立ちであった。
当日の天候はおおむね晴れであったが、気温は低く、時折小雪もちらつくという天候であった。
登り始めた頃は、黒姫山頂は視界が利かなかった。
前日、守門村でバックカントリーツアーを主宰しているNさんから助言があり、雪崩の事が少々気になっていた。
黒姫に長年精通している超大ベテランの方々にも助言を頂いたりして、決行する事にしたのだ。
幸い、前日午後から日照が有り、雪面の表面がクラストしており、雪の状況に変化は見られなかった。
私達のパーティーの前に、単独行者のワカンのトレースが有り、それを沢の終点まで利用させていただいた。
沢の終点の右岸尾根から、雪庇が多少落ちて発生したものと思われる、表層雪崩がみられた。
日照の具合か、下まで届いていなかった。
沢の終点から、単独行者はそのまま下黒姫沢の源流を辿り始めた。
私達は沢を離れスタンダードなルートを辿り、通称「中段」地点で大休止とする。
通称「中段」地点から上は、比較的雪はぬからないと予想していたが、
あいにく深雪は30cmから40cmは有った。
かわるがわる、ラッセルを交代して対処した。
黒姫と駒の神に続く稜線に到着し、ベテランYさんを待つ。
Оさんの助言に従い、私がYさんを待ち、一緒に山頂を目指す。
途中の尾根は、この前と同様に凍っている。
ムジナ沢橋を出発して、約5時間、黒姫山頂に到着した。
参加の各自は、ありきたりの言葉の反復の感動表現ではなく、自らの五体で感動を感じたと確信する。
黒姫山頂の穏やかな山容と風紋・・・
雪庇が織り成す鋭角的な曲線美・・・
無菌状態のような、神々のみが通過する守門岳山頂へ続く稜線・・・
天空の城のような浅草〜鬼が面山の大山塊・・・。
頭上から一筋の光が入る瞬間・・・。
自身のアピールが伝わった・・・そう感じた瞬間でも有った。
稜線から黒姫 | 先発隊と、スキーの準備をするMさん |
スキーをぶら下げて歩いているMさん | 黒姫山頂から守門岳 |