3月24日 二部〜大岳〜守門岳
地元のセミプロボーダーのО君と守門に行く事にした。
彼は、数人かで一緒にスタートするスノーボードののスペシャリストで有り、
この間の草大会でも優勝してきたと言っていた。
私の都合で、朝少し遅い出発で有り、朝の9時45分に、ようやく二部の部落を過ぎた辺りから歩き始めた。
昨日に続き、どうやら暑い日になりそうである。
橋の所に行くと、車が数台停まっており、5人〜6人位は登り始めているのではないかと思われた。
О君のいでたちは、スノーボードブーツとスノーシューであり、ザックとボードを背負ってのスタイル。
私は、古き良き時代のスタイル。
すなわち、スキーブーツをザックに詰め込み、長靴と輪カンジキで登り、
ザックの両サイドにスキーをくくり付けてのスタイルである。
15kくらいはたっぷり有りそうだ。
歩き始めると、暑く、荷物が思いせいもあり、どんどん汗が滴り落ちてくる。
私個人的に歩く時には、大平をゆっくりと捲いて歩くのだが、今日は出発も遅いので、
ショートカットのコースを利用させて頂くことにした。
3月の21日から、昨日まで、栃尾市や、守門村の大岳ツアーが催されたり、
いろんな団体さんが歩いたりして、踏み跡は相当な数に及んでいた。
長峰に差し掛かる頃、老夫婦がザックの横にスキーを括り付け、歩いていた。
一言二言挨拶を交わし、彼らを追い越して行く。
保久礼小屋手前で、大休止し、老夫婦も到着し、一緒に話などをする。
老夫婦の奥さんは、ここでスキーを置いて歩いて行きたいのだと話している。
道院から来たと思われるスノーモービルが、どうやら大岳山頂まで行っているようだ。
そんな痕を見て、いささか幻滅したが、昨日の何かのイベントの安全対策などで、
わざわざ乗り入れたのだろうと、良いように推測する。
長い長い雪原を過ぎ、およそ3時間で大岳山頂に到着した。
特に気になる事といえば、キビタキ小屋が雪に埋まっていた事と、大岳の道標が見えなかったことである。
昨年、新潟の山仲間と、大岳に登った時(3月20日付近)には、
キビタキ小屋の屋根も見えたし、大岳山頂の道標もタッチした。
昨年に較べれば、今年の方が雪は少ない筈なのにだ。
考えられる事としては、風の具合とか、そんな事しか考えられない。
私とО君は、誰かが作ってくれた風除けに潜り込み、軽く昼食をとることにした。
山頂で山仲間から貰ったウイスキーを飲もうと思って持参したのだが、
別容器に入れておいた為、全部ザックの中に溢してしまっていた。
ザック全体が、ウイスキーの匂いで包まれ、酔っ払うようだった。
守門岳山頂までは上り下りが有るので、荷物をデポして行こうと言うことになった。
やはり、小雪の為か昨年に較べると、大岳の雪庇の量は少ないようである。
雪の上だから、結構早めに到着すると思っていたのだが、1時間近く掛かって山頂に到着した。
3月21日の黒姫登山のように、360度のパノラマというわけには行かず、かなり霞んでいた。
毛猛山塊と権現堂山、北側の粟ヶ岳や、川内山塊がかろうじて見える程度である。
О君は、久々の山歩きらしく、それなりに満足していたようであった。
時間はそこそこ掛かったが、О君と馬鹿話をしたりしながらの歩きは、疲れは感じない。
大岳に戻ると、先ほど追い越した老夫婦が居た。
奥さんの方は、人懐こく色々と話し掛けてくる。
何でも、下りはスキーにシールを付けて下るのだという。
もう午後3時だと言うのに、この夫婦は下山できるのだろうか・・と、一抹の不安を感じる。
準備を整え、中津又岳から滑る事にしたので、そちらに向かって取り合えず滑り始める。
昨日の中途半端な滑走痕が沢山あり、極めて滑りづらかった。
大岳から、中津又岳にかけての稜線は、一旦鞍部のようになっているので、
そこからしばらくスキーを履いたまま中津又岳山頂付近に向けて歩く。
お互いににデジカメで、各滑りを撮り合おうと、先に滑り、О君を待つが、シャッターが切れない。
どうやら電池が切れたらしい.。
電池を交換し、その下のブナ林に入って、О君に撮影してもらったは良いが、超悪雪で曲がる事が実に困難。
無理矢理、体を純捻りさせターンした所をО君に撮って貰う。
雪が悪いので、撮影はとりあえず、期限不特定の次回と言う事にした。
とにかく、このコースは始めて滑るコースであり、
大岳から直接登山道を滑るコースより格段に楽しめるし、長いコースである。
雪質でも良ければ、最高であろう。
いいきになって滑っていると、なにやらおかしな感じになってきた。
どうも下りすぎたようである。
大岳山頂で、老夫婦は私達のトレースを辿ると言っていたので、
下手に難しいコースを滑らせてはならぬと思い、少し引き返す。
ただし、そこからも結構難しい斜面であり、なるべく斜滑降などをして痕を辿ってもらうようにした。
沢を少しトラバースすると、すぐ保久礼小屋が見えてきた。
それにしても、なかなか面白い良いコースであった。
長峰まで少し歩き、後は、ひたすら滑るだけである。
下るだけでも、かれこれ、1時間30分ほど掛かった気がする。
16時20分に車の所に到着した。
大岳山頂から中津又岳 | 大岳〜青雲岳〜守門岳〜袴腰 |
二部尾根頂部付近より、大岳 | 大岳山頂から中津又岳までの緩斜面を 滑らせるО君 |