4月10日 大岳
朝の7時30分に出発すると、予め、所属山の会会長さんと打ち合わせていた。
私も、行けたら行く・・と、はっきりしない返事をしていた。
大平の橋の袂まで行くと、既にKさんとFさんは歩き始めていた。
急いで、支度をはじめる。
今日は、スキー背負って、ザックの中にスキーブーツを押し込んでの出発で、実に荷物が重い。
しかしながら、昨日の雨降りと、今日の冷え込みで、随分と雪は締まっていて歩きやすい。
大平の田圃の所でKさんとFさんは待っていてくれた。
挨拶をし、3人で歩きはじめる。
遠く、大岳がそびえ、かなり遠い、と口々に言う。
3人だけなので、随分とペースは早く、保久礼小屋までは1時間30分も掛からないで到着した。
Kさんは、保久礼小屋を出発すると、調子が出て来たと言い、走るように駆け登って行く。
私は、荷物も重く、簡単に歩けないので、ゆっくりマイペースで歩いてゆく。
そのうちに下の方からスノーモービルの爆音がしてきた。
スノーモービルは入山禁止と言う話も聞いた事があるが、
その一方で、安全管理上の何かの理由で、
乗り入れが大岳に限り許可されているなどと言う話も聞いたっことがある。
彼らは、そこに停車させ、守門岳方面の方に向かって何かを調査しているようにも見える。
何かの調査に来たのかもしれない。
いずれにしても、興ざめは必至だ。
山頂に私達が到着したのは、出発してから、約3時間であった。
相当に速いペースである。
寒いので、それぞれがお気に入りの画像を撮り、寒くない所まで下る事にした。
私はここでスキーを付け滑りだす。
滑り出す前に、レーシングスキー用のスタートワックスを生塗りしたので、滑る過ぎるくらい滑る。
おまけに、下が凍っているので、少し体が遅れ気味である。
何回かターンを繰り返すうちに、徐々に調子が出てきて、一気に不動平まですべり降りる。
呼吸を整え、さらにキビタキ小屋目掛けて滑り降りる。
次第に疲れてきて、シャープなターンは諦め、ただの制動ターンと化す。
キビタキ小屋の少し下に着き、昼食の準備をはじめる。
缶ビールを1本飲み終える頃、KさんとFさんが下ってきた。
3人で乾杯をし、ひたすら飲む。
私は缶ビールを3本飲み、さらにワインも頂き、すっかり出来上がってしまった。
飲酒運転で下り始める。
酒のせいで、時々ずっこける。
雪も適度に緩んでおり、ターンがしやすい。
午後2時30分に大平の橋に着いた。
その後、白石温泉で汗を流し、挨拶後解散となった。