4月20日 浅草岳
コースタイム
白崩沢8:10 ヤジマナ滝下9:35 アイヨシ沢源頭カッチ10:50 嘉平与のボッチ11:50 山頂12:25
白崩沢橋13:45
大雲沢ヒュッテ主催「浅草岳スキーツアー」の日で有り、Yさん1名の参加であった。
天気も悪い予報であったが、二人きりなので、様子を見ながらのんびり行く事にした。
白崩沢橋の袂に私の車とYさんの車を2台並べて駐車した。
この天気なので登っている人は皆無であったが、
来る途中のムジナ沢橋に横浜ナンバーの車が2台駐車して有り、7〜8名黒姫橋を渡り、歩いていた。
相変らず、登山用品の着衣は派手な色彩だ。
私は、大して荷物をまとめないで来たので、車の中で色々とザックにパッキングする。
Yさんは、既に靴も履き終え、私を待っている図だ。
例によって私のスタイルは、ザックにくくりつけての古き良き時代?(そう言わせて欲しい)のスタイルだ。
Yさんは、体調が良いらしく歩きは早めである。
雨の為に、雨具を着込み、スキーブーツと競技用のカービングスキーの余計な荷物なので、暑いし、結構足にくる。
林道の終点に着き、今日は造林地の中を歩くことにした。
先週のスキーツアーでは、造林地の右に小沢が有り、
そこの左岸をトラバースしたコースを設定したが、一箇所、雪が切れかけている所が見られたからだ。
造林地を終了し、ヤジマナ滝が見えるところで休憩する。
暑いので水がうまい。
10分ほど歩くと、先週、スキーツアー時、外側にコースを設定した所が、風前の灯火状態の雪量となっている。
私は壷足なので如何様にも歩けたが、Yさんはシール登行なので歩き難いようであった。
後1週間後になれば、この部分は藪になること必至だ。
アイヨシ沢の源頭部に進入。先週付けた赤布は随分上に退行している。
同じ目線で見ると、なかなか発見できぬかもしれない。
雨足は強くなってきており、風も出てきたようだ。
アイヨシ沢の最終地点まで来ると、直一層風は強くなってきた。
ただ、景色は逆に素晴らしくなり、こんな場所で思いつけもなく雲海にめぐり合った。
風は強くなってきたが、時折薄日が差すなどして、多少心が和む。
低気圧が去り、違う低気圧との入れ替わりの時期であったようだ。
嘉平与のボッチの前衛ピーク(ヤジマナガッチ)は、先週に較べると夥しいほどブッシュが多かった。
嘉平与のボッチでも、トラバース部分は亀裂が入り、今週で良いとこ終了との感がある。
前岳の山頂手前からさらに風は強くなってきたが、この間ほどではない。
この位ならば(帽子が飛ばされそうになる程度)十分山頂まで行けそうだ。
しかし、入広瀬村主催のスキーツアーが終了して、未だ1週間ちょっとしか経っていないにも関わらず、
雪の量はとにかく激減している。
飛び出たピーク状の地形では、ことごとくブッシュが見られ、
常緑樹のヤマグルマはハイイヌツゲ・チシマザサなどが、妙な安心感と美しさをかもし出している。
山頂直下は、既にスキーでの乗り入れは難しい為、荷物を1時デポし、山頂を踏む。
寒くはないが風が強いので、そのまま折り返し滑る事にした。
所々熟成が遅れている露出したての雪が有るが、その部分は得てして滑らない。
しかし、全体に雪は締まっており、十分エッヂが食い込む雪である。
一気に、アイヨシ沢の源頭部まで滑走し、そこで昼飯を食べる事にした。
Yさんも今日は調子良さそうに滑っている。
今日は持参していない、泡のドリンクを、Yさんから頂き有り難かった。
昼食が終わる事、また雨が降りだし、ようやく次の低気圧が来たのか、ガスが掛かり始めてきた。
どしゃ降りの雨の中、逃げるように一気に白崩沢橋へ滑り込んだ。
これから、このコースは、若干の藪をこざく覚悟が有れば大変楽しいコースであるが、危険も多いので薦められない。
むしろ、早坂尾根をゆっくりと滑走し、林道経由で帰るのが良いかも知れない。
Yさんと別れ、車で除雪の状況を確認しに行った。
Yさん、参加して頂きまして本当に有難う御座いました。
手前から鬼が面山山塊・毛猛山塊・越後三山 | 浅草岳山頂から早坂尾根方面の様子 |
浅草岳山頂から田子倉湖を覆う美しい霧 | 浅草岳からの雲海・・実に珍しい |
前岳から浅草岳山頂の勇姿 | 前岳から早坂尾根の様子 |