5月18日 田代平

コースタイム往復約5時間

昨日広神村の鳥屋ヶ峰にお客様4名と登った。
前日の夜打ち合わせをし、日曜日は田代平にミズバショウを見に行こうという計画を立てた。
6時45分に森林管理署のゲートに到着。
ゲートの向こうは雪があると思われ、車を置きそこから歩き始める。
ところが、歩き始めると車の幅ほどスペースが空いており行けそうな感じだ。
お客様から先に行ってもらい、踵を返し車を転がしに戻る。
温泉の源泉近くまで車を入れることが出来、正味30分くらいの短縮にはなったようである。
 今回、お客様4名は自然の楽しみを謳歌されている方で、今回はそれを主体にした山歩きである。
勿論、皆有名な山々や海外の山にも至っている方々らしい。
4人とも、自然に関しては普通の登山者よりはかなり詳しい。
マンサクの語源まで知っている。
自分も色々と自然に関する話はさせていただいたが、最近はあまり勉強もしておらず、
記憶が曖昧になっている部分もある。
このように御案内をさせて頂いていると、自分の弱い所が見えてくる場合が有り、これまた良い勉強になる。
ただ・・あまり話や知識の押し売りだけはしたくはないと思う。

道路状況は雪歩きと砂利歩きが半々という感じであった。
道路脇の法面には御馴染みの植物が所狭しと並び、それを眺めるだけでも楽しい。
ただ、景色も大して変わらず、同じ樹木、同じ植物が続き、いささか食傷気味ではある。
幸い、遠方には越後駒ヶ岳や八海山、左手には大きな浅草岳が見えてきた。
すぐ近くには、守門山塊の不遇の山黒姫が手元に見える。
2時間近く歩くと、小沢が有り、(たぶんヨシガ沢だと思ったが・・・)そこを渡ると登りとなる。
ブナの大木の新緑が残雪とのコントラストで美しく、未だたっぷりの残雪が残っている。
田代平までもうすぐという所で、適当にショートカットして行こうと思い、造林地の中に入る。
ここを行って先の鞍部辺りに行けば、丁度八十里越えの山道の分岐にぶつかるだろうと予想。
案の定田代平が見えてきた。ここで記念撮影をするというので、カメラに収まる。
鬱蒼と茂ったブナの大木と新緑、残雪の白がまったく眩しいくらいであった。
カメラを背負った人が私達の先を行ったが、この田代平に来た人は私達とそのカメラ愛好家だけであった。
湿原には小さな沢が流れており、そこにもしかすると多少のミズバショウが咲いているかも知れぬと向かう。
案の定小さな花がついていた。
花の案内板が少しだけ雪の下から覗いている。
右の田代平を包む田代山、左手に黒姫、真中に守門岳の袴腰が綺麗な三角を形どっている。
今月の末から来月上旬には素晴らしい花を付けている事だろうと思う。
 田代平で10分ほど休憩し、同じ道を辿り出発した。
田代平は残雪に包まれ、ゆったりと時間が流れていた。

何も言葉も無く・・ただ見事 さらに・・見事、自然がおりなすコントラスト
鋭角的な守門岳袴腰 黒姫と袴腰をバックに記念撮影

トップページへ
山塊別山行き記録へ戻る
2003年山歩き