6月20日守門岳
役場の職員から依頼が有り、先週に引き続き、山開きの下見で守門岳に登る事になった。
役場の斎藤さんと、音松荘の浅井さんと私の3名で登り始めた。
土日と梅雨の谷間で晴れる予報となっていたが、今日に至っては曇りで小雨も混じっている。
エデシ尾根の取っ付き部分で小休止する。
守門岳は、、標高1,200以遠位から上はガスで充満している。
所々、邪魔な木を伐採しながら3人で登っていく。
樹木や林床の花々は既に終了し、花の後の実を付けはじめているものもある。
これらの樹木達は、季節を敏感に感じ、自分の手足を切り捨てたりしながら、生を貪っているのだ。
そこには、自らの思考も無く、理性も存在せず、ただ、「生きるために生きる・・」のだ。
滝の倉沢の水場では、はっきりと水場の地形が確認され、夏道はおよそ見当が付くように様変わりしていた。
水場を過ぎて、しばらくヒドのような地形を歩くが、その部分はスノーブリッジとなっている。
3人で、そこに赤布などを捲きながら進む。
ヒドを過ぎると、草つきとなるが、所々に雪渓が残り、雪は硬く滑りやすい。
私と音松荘の浅井さんはスパイク付の長靴で来たが、役場の斎藤さんはスパイク無しの長靴なので、歩きづらそうだ。
田小屋道の分岐を過ぎてからも、全部で100m以上の雪渓歩きであった。
モリノアオガエル(シュレーゲルアオガエルかも知れない・・・)が生息する池糖を過ぎると、アカモノが群生していた。
地味だが、アオヤギソウが目立つ。
ヒメシャガは見頃であり、山中の青い花は特に心を引きつけられる。
山頂近くになると、私が5月の下旬に設置したロープが現われた。
山頂では、中年の男性が2名居た。
聞けば、大雲沢ヒュッテに泊るのだと言っていた。
自己紹介し、少々話し、私達も昼食を摂る事にした。
燃やされた虎ロープは除去し、新しいロープを付け足した。
雪で壊れたイボ竹は、折って、ザックの中に入れた。
早々と咲き始めた山頂のニッコウキスゲを見ながら、下山を始めた。