12月20日 守門見晴らし台
中越地震以降、全く山には行っていなかった。
山仲間達と急遽山に行こうという話しになり、地元守門に向かった。
この時期であれば登山をしている人など居よう筈もなく、シロも一緒に連れて行く事にした。
登山口でシロの手綱を解き離してやると、ブレーキの壊れた獣のようにめちゃくちゃ走りをはじめた。
よほど嬉しかったのであろう。
辺りは晩秋を過ぎ、初冬のたたずまいとなっている。
しかしながら、気持ち程度に何度か雪は下りたものの積雪には至っていない。
布引の滝分岐では、設置して間もない道標が立っている。
登り始めは急登ではないと思ったが、回りの葉が落ち、登山道が浮き立って見え、かなり急に見える。
山道を歩くのは、10月以来なので、随分とゆっくりと歩く。
それでも、エデシ尾根取っ付きまでくると汗ばんできた。
久しく汗などかく事もなかった。
エデシ尾根取っ付きから初冬の守門は丸見えで、見飽きた守門ではありながら勇壮である。
ゆっくり歩き、1時間半ほどで見晴らし台に到着した。
ここから先は雪があり、困難を極めるという事で、ここで宴会を始めた。
シロは、何か貰えるかと仲間たちの間を徘徊している。
時折、大雲沢に何かの気配がするのか、じっと見つめている。
景色を求めて山に入る。
花を求めて山に入る。
スキーをしに山に入る。
山に入る目的は数々あろう、ただ、仲間と楽しく汗をかき、登るのもこれまた楽しいものである。
もう直ぐ、今年も終わる・・天変地異に近いような色んな災害に溢れた年であった。
今年最後の山に、守門に、何か訴える事が出来た気がする。
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