9月23日 守門岳〜田小屋口下山
所用を足し、遅くなったが守門岳に行くlことにした。
早い昼飯を胃に収め、11:30に大原口を出発した。
樹林帯に入るまでの間は、アキノウナギツカミ・キンミズヒキ・ゲンノショウコ・チカラシバ・キンエノコロ・オトコエシ・ミゾソバなどの
秋の植物が花や実を付けている。
自分にとって、守門岳はほぼ2ヵ月ぶりである。
最近、体重が増え気味で体力には自信がない。
やはりペースは遅いようだ。
登って直ぐの所に大きなブナの倒木があるのだが、日照が多い為か食用キノコはない。
ツキヨタケなどのキノコも、一旦下がったのか、あまり見ない。
それでも、かって知ったる山道であり、多少のペースダウンは否めないものの、20数分で尾根に着いた。
以前は、ここで休まずノンストップで登り続けるのが常であったが、最近はここで息を整える事にしている。
久々に細かくコースタイムを、手帳に書き込む。
地元の山だからこそ、どのくらいの時間で、どのくらいのコースタイムで登れるのか、常に自己の体力チェックを行わなければと思っている。
さらに、ポイントごとのコースタイムも綿密に管理したいと思うようになってきた。
それが、多少なりとも御客様のアドバイスに役立てば、と思っている。
見晴台には、1時間を数分切る事が出来た。思いがけず早く着き、少し自信を取り戻すことが出来た。
大雲沢には、先月中旬万年雪が見られたが、今は無いような感じである。
紅葉も始まりかけているが、端境期でもあり、いささか中途半端である。
怒涛の急登を過ぎ、沢に入る。
沢には、セリ科のシラネセンキュウやイブキゼリなどの、甘いセリ科独特の香りが充満している。
他には、ダイモンジソウが文字通りの花びらを広げている。
ヒドを抜けると、ヌマガヤの草紅葉が現れる。
三の芝はまるでヌマガヤ草原であり、所々腐ったコバイケイソウの茎や、ニッコウキスゲの果実が落ちている。
二の芝を抜け、大雲沢と山頂を見ながらの登りが始まる。
登山道脇には、時折、ミヤマママコナやアキノキリンソウなどの花が咲いている。
秋には花が無い・・良く言われる。しかし、意外に花は多い。
2時間10分掛かり、山頂に着いた。
2時間を切る事は出来なかったが、まあまあであろう。
暑かったせいだ・・とか、体調が・・とか、色々と言い訳を自分でする。
山頂には噂の方位版が設置されていた。
守門村の方々が設置したものであるが、景色の良い日には山の同定会で賑わうことであろう。
残念ながら飯豊方向はガスで見えない。
10分ほど休み、山神に手を合わせ帰路に向かう。
帰りは、予め田小屋方面に下山する旨、家の者に連絡済である。
田小屋道は、最近久しく通っていない。
いつもながらのトトロの森のトンネルのような、緩い下りが続く。
すたすた歩き、15分ほどで本村の屋形平が見えるところまで来る。
田小屋からのルートは、意外に見晴らしが良い箇所が無いのがネックである。
唯一、この場所と、沢へ下る直前の箇所のみである。
しかしながら、樹林帯の続くこのルートは、しっとりとした質感に溢れ、玄人好みのルートである。
一般の地図では、未整備道とされているが、そうではない。
これからの紅葉のシーズンには、錦織り成すこのルートはまさに燻し銀ルートとも言えよう。
ただ、単独行は熊避け鈴を付けたい。
沢を2回ほど渡ると、今度は沢筋に道が続き、沢は終わる。
やがて急下降が始まり、それを終えると大池分岐点がある。
大池分岐から田小屋口までは、うっとおしい杉の植林地のため低木が繁茂し、ススキやマント群落が多い。
木の実も結構見られる。
ほどなく田小屋登山口に着いた。待ち合わせ場所は、田小屋の村営アパートなので、
林道を少し歩く。
林道脇を見ると、カワトンボであろうか。おびただしい数である。
交尾を終え、産卵するまでの間、別のオスに精子を入れられるのを防ぐために「連結」を行っている。
・・・だったと思う。
交尾を終えており、産卵するだけであるから、全てが番と言うわけである。
昆虫の未来は、ひたすら子孫を残す事・・これだけである。
その為に生まれ、食い、生き、子を生み続けるのだ。
人気の山になった守門・浅草。
人気の有る山の中でも、別の世界を披露するマニアックルート。
そういったルートを用いる事により、まるで別の山に行ったかのような気分に浸れる。
大原口11:30 尾根11:52 エデシ12:03 夫婦ブナ12:08 第一岩12:13 第一岩上平地12:17
ガレ中登上平地12:24 見晴台12:28 見晴台発12:35 第二岩12:37 急登終了地点12:45 急登上平地12:47
水場12:53 田小屋分岐13:00 三の芝13:03 二の芝13:08 山頂直下第一眺め13:30 山頂直下第二眺め13:35
山頂13:40 山頂発13:50 二の芝14:12 二の芝発14:20 田小屋分岐14:25 屋形平眺め14:37
藤平山付近14:50 沢15:00 沢終点(始点)15:10 大池分岐15:23 登山口15:35 田小屋集落16:00
三の芝 | 田小屋尾根から守門岳山頂 |