3月11日 越後白山
Kさん、Fさんと慈光寺より登る。
慈光寺の駐車場は私たちの車だけであった。
歩きはじめると、道路脇に樹齢数百年ものであろうか大杉が乱立している。
新潟県でも有名な杉なのだそうである。
車道終点から沢沿いに入っていくが、昨日や一昨日の壷足の跡があり、随分とぬかったような跡が残っている。
細い橋を渡ると一合目と記されてあった。
一合目から三合目までが怒涛の登りだと言う。
確かに遥か上に杉が何本か固まっているが、そこが三合目らしい。
一合目から二合目までは比較的スムーズに来たが、三合目までは遠かった。
所々でマンサクの開花が始まっていた。
ミズナラの木が大量に枯れており、カワラタケやサルノコシカケ、ヒラタケのしなびたものなどのキノコ類が生えていた。
ミズナラの近くの雪上に、虫が沢山いたが、カシノナガキクイムシであろうか?
三合目に着き、ゆっくりと休憩する。
休憩後比較的平らな地形のトレースを歩く。
その後、かなり急登となり、遥か上部に白山のピークが見えた。
疲れのため、きわめてゆっくり歩く。
尾根から左手を見ると、菅名山塊や、遠く飯豊も望まれた。
尾根の一部は、ぱっくりと口を開け、所々腑弱になっているところもあった。
2時間半で着く予定が、かなり超過し山頂に着いた。
山頂直下には、綺麗な避難小屋があった。
避難小屋の前で、粟が岳をバックに恒例の写真に収まった。
Kさんが山頂まで案内すると言うので、少し歩く。
山頂は雪に埋もれ、およその位置を指でKさんが示す。
山頂からの展望は比較的良かったが、全体的に天気が下っているせいか暗かった。
白山から粟が岳の縦走路も良く見ることができた。
川地の雄、矢筈岳も見る事が出来た。
小屋の中は綺麗で、保温用に発泡スチロールの座布団が数枚あった。
こんなに神経が細かく、登山者の事を考えた小屋は珍しいと思う。
7日の日のビールがザックの中にそっくり残っていたが、長岡で人と合わなければならないので、我慢した。
1時間ほど、昼食タイムを摂り、締めはFさんのコーヒーを頂いた。
下りもぬかる事が予想されたので、3人ともカンジキを付けた。
雪の深さが中途半端なので、がんがん下る事は出来ない。
余るズボズボと下るとトレースを壊してしまうので、ゆっくり道を破壊しないよう下った。
目だったのは、ミズナラの大量枯死である。
樹木の種類としては、大葉菩提樹が結構あった。
直径が60pもあるホオノキも初めて見た。
一合目近くまで下ると、カンアオイが既に花を付けていた。
この花の蕾もなかなか奇妙な形状をしていた。