7月18日 守門岳 7月17日田代平(おまけ)
三之芝雪渓 | 小烏帽子先鞍部のヒメシャガ |
大まかな仕事を終え、9時を過ぎてからの出発。
今日は鉄筋を担がず、ザックの中に新聞紙で挟み込むように入れ歩きだす。
やはり担ぐより大分楽である。
しかし、先週と較べると、暑さが堪える。
稜線に出ると、ホツツジが開花し始めていた。
ツルアリドウシも合着子房から2個の花を立ち上げはじめている。
水場付近には、マイズルソウなどの花も未だ残っていた。
これから夏の花として、タマガワホトトギスや初秋のチョウジギクなども大分成長している。
田小屋道分岐から上の三の芝の雪渓も大分溶け、100m弱ほどとなっていた。
小烏帽子の池糖付近で荷を下ろし、鉄筋をザックから出す。
ついでなので山頂まで行く事にした。
山頂直下には、ヒメシャガが群生し、クガイソウなども咲きはじめていた。
藪の中の乳白色の色の主はミズキの花である。
ミヤマママコナ・ニガナ・オトギリソウや、山頂付近にキンコウカも開花していた。
イブキゼリモドキや、ミヤマトウキもセリ科独特の香りを発散し虫を呼んでいる。
セリ科はほぼ虫媒花であるのか、花を放射状に広げ虫を誘っている。
山頂直下の藪の中には、キスゲが所々咲いている。
ガスの中のニッコウキスゲとコバイケイソウとのコントラストは気に入っている。
山頂には7〜8名ほどの登山者が寛いでいた。
ガスで視界はなく、白い色をバックにアキアカネが害虫のように飛び回っている。
ガスコンロの美味そうなラーメンの匂いや珈琲の匂いをおかずに、梅干のおにぎりを2個ほど食べる。
視線を藪に移すと、虎ロープがある。
以前に施したロープであり、未だ十分使える。
棒は10本あるので、なんとか立ててしまおうと石で鉄筋を打ち込む。
誰も居なくなった山頂で、作業し、小一時間も要し終了。
オニアザミの花に、無理矢理でかいフカフカのケツを捩じ込むように入ろうとしている花アブ。
まるでとり憑かれたように、花粉だらけになって蠢いている様はなかなか面白い。
二の芝でも鉄筋を打ち始めるが、石が軟らかく作業中止。
残ったロープで絶ち入り禁止とし引き上げる。
下山時、マルバマンサクの怪・・・依然、葉は枯れている。
暑い為に自ら葉っぱにいくべき水分をシャットアウトし、自衛しているのであろうと勝手に推測する
登山口に着くと、帰り支度をして入る登山者が5名位いた。
暑い登山を終え、その余韻を楽しむかのように見えた。
ピークハント登山の感慨も得がたいものであるが、下山した瞬間の開放感もこれまた素晴らしい達成感である。
7月17日 田代平
お客様と共に、田代平に向った。
道路脇にはシモツケソウが美しく濃いピンク色を放っている。
白く、トリアシショウマやヤマブキショウマも花盛りである。
吉ヶ沢を過ぎると、ヨシやオオイタドリが道路を覆い、バスを叩く。
田代平のブナは重いほど実を付け、樹体全体が山吹色に近い緑となり、一見すると紅葉に見える。
車道脇には、雑草の域ではあるがミズタビラコ・ミツモトソウ・タカバミ・コナスビなどが花を付けている。
湿原に入ると、トキソウがそこら中に花を付けている。
決して群生と言うほどではないが、数は多い。
田代平の主な花は、ミズバショウ→ミツガシワ→トキソウ→コバギボウシと移り変わる。
コバギボウシが終わる頃、モウセンゴケの小さな花が目立つようになるのであろうか。
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