3月11日 浅草岳山スキー 早坂尾根〜白崩沢


ホテル大自然館7:15  エコミュージアム入り口8:35  早坂尾根取っ付き9:45  山頂12:00  
山頂12:10  昼食挟みホテル大自然館着14:00


 朝、JさんOさんとホテル大自然館前で待ち合わせる。
7時を過ぎた頃より歩き始める。
知り合いの方々は、白崩沢ルートから登るようである。
私達3人は、ひたすら林道を歩く。
田代平湿原入り口から少し行ったあたりの雪崩が気になっていたが、大分落ちていた。
カンジキのトレースと古いスキーのトレースがあった。
エコミュージアムの入り口を過ぎると、もうすぐ林道を外れると2人に言う。
昨日か一昨日であろうか、単独山スキーヤーのトレースが同じルートを辿っている。
林道から外れ小沢に分け入る。
そのまま沢はヒド状になり、ポツンポツンと杉が生えている箇所を登っていく。
やがて、早坂尾根の取っ付きのブナの大木が見え初める。
取っ付き下部に着くと、前方には粟ヶ岳や矢筈岳、青里岳などが見えてきた。
尾根の下部は吹越となり、えぐれた地形を呈している。
1100付近になると平らな地形となり、雪の砂漠となる。
前方には遠く浅草岳が立ちはだかっている。
この広い雪の砂漠は斜度はほぼ平である。
平らな地形を終え、いよいよ登りとなる。
前方に単独で歩いているスキーヤーが居る。
私達が歩いたコースよりも、さらに奥まで行き、ネズモチ平展望台付近あたりから取っ付いたのであろう。
見えている頂は、行くたびに延長され、大分疲れが出てくる。
山頂から、単独行者がこちらに滑り降りて来る。
行き合うと、朝会った方で色んな山塊をスキーで歩いているKさんであった。
歩き始めて4時間40分頃、ようやく国有林管理看板が見えてきた。
正午着、4時間45分かかって着いた。
 山頂は風が強く、シールを外す等し早速下る事にする。
山頂付近は思っていたより雪は少ない。
前岳付近で、白崩沢から歩いてきた2名に行き合う。
雪は悪雪で曲がりにくい。
おそらく一週間前の新雪が緩み、水膜が滑走面を覆って摩擦が増しているからなのであろうか。
何とかバランスを保つよう、ストックワークを丁寧に行い、時折ダブルストックで対応。
JさんもOさんも滑る前は謙遜していたが、女性らしい優雅な滑りで悪雪をあまり苦もなく滑っている。
いずれにしても悪雪は、足に余計な負担を増加させる。
Jさんも足が攣りそうと言っていた。
嘉平与のボッチ前衛ピークが尾根の合流点で、隣が桜曽根無雪期登山道だとJさんOさんに言う。
この前衛ピーク直下から一気に風は穏やかになると言う事で、予めこの場所での昼食を予定していた。
もう少しで休憩地点という事で油断したのか、転倒してしまった。
山スキーはやはりシビアである。
無風尾根で、昼食を摂りながら、Jさんからビールを頂く。
山行き前日は酒を絶つ事といたので、しこたま美味く感じる。
村杉ガッチに至る尾根で、数人が登り返しをしたりしてスキーを楽しんでいた。
遠い筈なのだが、風の影響か話し声も聞こえてきた。
休んでいると、先に早坂尾根を登りきったツェルトの2名が下ってきた。
我々も身支度し、再びゴールを目指す。
滑走生の良くない尾根を滑り、桜曽根登山口を右手に見ながらヤジマナ沢滝尾根に向けて滑る。
ヤジマナ沢滝尾根は綺麗にスリットが入っていた。
アイヨシ側を少し捲くと、雪が少ないのが気になった。
860m平地まで間の尾根は急で、吹越で緩やかな段差が形成されており、ゆっくり滑る。
昼食を摂り終えた地点から下は雪はさらにザクレていたが、雪はそれなりに滑った。
悪雪はある程度仕方ないが、滑走生のある雪は有難い。
しばらく複雑に入り組んだ地形を滑り、白崩林道終点の開けた平地に出る。
一気にまた暑くなってきた。
白崩滝で写真休憩し、あとは林道を一気に滑る。
ゴール地点には、早坂尾根を滑走したKさんが居た。
 雪は悪かったが、長い早坂尾根のロケーションも良く、達成感は抜群であった。

村杉ガッチと鬼ヶ面山 大雪原より遠い山頂をみる
いよいよの登り、JさんとOさん 早坂尾根を振り返る
平地を歩くOさんと浅草岳3ピーク

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