4月23日 黒姫
黒姫から守門岳 | 袴腰烏帽子間鞍部とその間の大岳 |
黒姫山頂のSさん一行 | 宴会中の私達 |
山仲間のお客様と一緒に、黒姫に向けて出発。
6名中、山スキーは1名。
黒姫方面に向かう登山者は私達の他に先行者は2名。
私達とほぼ同時期発の山スキーヤー単独行者。
雪は昨日の雪で、出発地点は古い雪の上に新雪が約5cm。
拠って、標高1000m以遠では最大新雪は60cmはあるものと予想された。
しばらくは先行者2名のカンジキのトレースを用いる。
杉の造林地の終点タモ平で、それぞれが壷足からスノーシューやカンジキを装着。
先行者の男女2名は、休んではいるものの、私達が近づくと出発。
その後も追いつくものの、再び先行という感じで、申し訳ないが御2人のトレースを使わせていただく。
上黒姫沢が最も近く見える840m付近で、先行のお2人と休憩で合流する。
これから守門岳に行き、大原に下るのだと聞く。
単独行者の山スキーヤーもこの辺で合流。
単独行者も、守門岳まで山スキーに行くのだが如何だろう?と、先行のお2人に問うていた。
先行のお2人は、山スキーでは厳しいと意見していた。
私は、よほどの装備や技術、自信が無ければ、袴腰から守門岳のピークハントは難しいと感じていたので、袴腰までで折り返すと予想した。
単独行者山スキーヤーはここで別れ、下黒姫沢源頭方向へと歩いて行った。
1030mまでの急登はきつかった。
新雪はやはり60cmほどあり、雪は重く、さほどぬかりはしなかったが、あまりの暑さで先頭を交代してもらった。
急な斜面途中で熊の足跡があった。
比較的新しいが、昨日の午後のものであろうと思った。
急な登りのあと、平らなところで大休止する。
山仲間達は素晴らしい黒姫の大雪原を目の当たりにし、感動の言葉を投げかける。
私は昨日の大量アルコール摂取と暑さで、相当げんなりしていた。
新雪もなく、暑くもなく、快適な雪原歩き・・と言う想定での不摂生だったので、体力の過信であった。
勿論、過信するほどの体力など持ち合わせてはいないのだが、ここの所の連日の山歩きで少し自信過剰になっていたようだ。
あまり体力の回復も得られなかったが、とりあえず出発する事にした。
山仲間のHKさんがラッセルし、交代で一番若いEさんがぐんぐん登る。
異様な暑さで顔はびりびりし、暑くて仕方ない。
風が強いこの辺だが、風は皆無でまるでフェーン現象のようであった。
おまけに降ったばかりの新雪は白く輝き、照り返しの紫外線が眼いっぱい逆噴射する。
紅一点の女性Kさん、ベテランESさん、私の3人は比較的ばてながら稜線を目指す。
ただ1人山スキーで登っていた金さんは、酒も抜けたとみえ、ぐんぐん先頭を登ってゆく。
何とか稜線に着くと、思っていた景色が現れた。
飯豊が良く見え、勿論佐渡も。
鞍部を出発し、とりあえず山頂を目指すことにした。
上黒姫沢を見下ろす、険悪な痩せ尾根は厭だったが雪も安定しており、カンジキでゆっくり歩くとさほど危険ではない事に気づく。
少し雪が硬いところがあり、そこだけスノーシューを外すが、後は危険はなかった。
途中で私達より遅れてきたパーティーに声を掛けられる。
誰かな?と思いながら良く見ると、当サイトのブログにも良く投稿してくれるSさんと、小出の日本山岳会所属のSさん一行であった。
素晴らしいリードで、若々しくSさんはパーティーを引っ張っていた。
Sさんより少し遅れ、私達も山頂へ到着。
山頂は近来になく、暖かく下着一枚でもなんともない。
皆がそれぞれに座敷を決め、楽しい宴会の準備をする。
各自、お楽しみのドリンクを天然冷蔵庫に冷やし始める。
とにかく、360度の大パノラマは飽きる事がない。
いったん私達と合流した、山スキー単独行者は袴腰手前をへつりながら袴腰ピークを目指している。
男女お2人は、駒の神あたりで歩を止め、これから山頂へは予想通り向かわない模様であった。
瓶ビールを持参した私は、程よく冷えたビールをマグカップに注ぎ飲み始める。
山仲間から頂いた色んな馳走を頂く。
ESさんの外国土産の奇妙な食べ物が笑いの渦を作る。
金さんのソーセージのソテーは塩胡椒も程よく利き、ビールの苦味とマッチした。
ビールを飲み終えると、なんとなく体調は良くなり気分は良くなって来た。
小1時間ほど、仲間とゆっくりと馬鹿を言い合いながら山頂での一時を過ごした。
Sさんグループの写真を撮り、代わりにSさんからも私達の全体写真を撮ってもらった。
Sさん一行、出発の後、私達も帰り支度を始めた。
ゆっくり時間を掛け、2時間半でムジナ沢橋に着いた。
行きは結構大変であり、5時間掛けた。
仲間達は浅草山荘の内湯に入ってから帰路に着くと言う。
私も山旅の疲れを癒したい気分であったが、小さな仕事が入っていたので、挨拶をし家路に着いた。
ps:4月24日・・・雪眼で眼が痛く、顔や首筋がびりびり痛い。
今し方、ようやくキーボードを叩けるほどに回復した。
大分前、猟中に雪眼が悪化し、まぶたの開閉がやっとと言う事が有った。
今回は、それに比べるとやや軽いが、この辛さは尋常ではない。
出発が曇っていても、サングラスは持参しないといけない。
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