2007年10月30日 旧守門村須川 城山330m

 午前中は長岡市に用事があり、出向いていた。
昼食を摂り、今度は川口町へ用事に向かう。道路の中央分離帯や空き地には夥しいセイタカアワダチソウがある。帰化植物の代表的なものだ。アロレパシーという特性を持ち、他の植物を脅かす植物として恐れられている。しかし、時間の経過と共に、ススキ野原に変わるはずだ。
晩秋と、このセイタカアワダチソウは切なくやるせない情景だ。
 用を済ませ、帰りに旧守門村須川の城山に登ろうと考えていた。つい先頃まで、守門山岳会の手によって城山の案内板が設けられていたはずだが、既に取り外されたのであろうか看板は無かった。
登り口には大きな池があった。もう少しすればカルガモやマガモが降りていることであろう。そういえば、以前この池でカワセミを見たことがあった。
池の土手から上を見ると、鉄塔があり、おそらくその作業道を進むのであろうと思った。池から山道に入るが、広くなっていて丁寧な九十九折となっている。
杉の植林がされており、地上には色んなありきたりの植物があった。
ものの5分強で、尾根に着いた。山道は分岐となり鉄塔のある方と左に行く山道があった。果たしてどっちなのであろうかと迷ったが、どっちにしても大した距離ではなく、鉄塔方向に進んだ。
山道はよく整備され、イワカガミの葉が目立ち、ヤマツツジの良く刈り取られた木が沢山あった。上に登るほど緩やかになり、杉の下草刈りを実施したばかりと思われる平らな地形に出た。ここでまた道は色々と分岐しているが、鉄塔方面に行く道と、別の杉の植林地方面へ行く道とに別れているようであった。
周りを見渡すと、三等三角点があった。ここが地図上での城山ということになるのであろう。
 登山口から僅か30分弱で山頂に着いたが、毎日登るには良い運動になるコースであろう。
道は広くて快適ではあるが、ステップが特に施されているわけではないので、滑りやすい。
分岐の所まで下り、左手の分岐道に入ってみた。綺麗な階段も造られ、親切にロープまで付けられていた。
登りきると旧守門村の集落が一望できる場所に着いた。平らな所には城山跡の道標が立ち、祠があった。
この道標には昭和47年と記されていた。
子供たちの声はそれは良く響く。須原小学校の子供達の嬌声がここまで聞こえるのだ。
同じウコギ科である、タカノツメは白っぽい紅葉はしないようで、淡い鮮烈な黄色い紅葉を呈していた。

里山の山歩きは、誰もが気楽に出来る山旅だ。1日1回づつ登ったとしても、それぞれに違う表情を見せてくれるのが自然だ。今日はあの花は開花しているのだろうか?あの鳥はいるであろうか?など、楽しめる要素は無限である。
里山には、目立った高山植物も無いが種類は沢山ある。明らかに見飽きたものが多いが、果たして本当に見飽きているのであろうか?実は見飽きているのではなく、私達がそう思い込んでいるだけなのではないだろうか?ふと、そう考え、目いっぱい見飽きた植物を手帳に書き込んでみようと思った。

木本
ヤマツツジ・コメツツジ・ホツツジ・ユキグニミツバツツジ・ハナヒリノキ・ユキツバキ・マルバマンサク・タムシバ・ブナ・ミズナラ・ホウノキ・ナナカマド・スギ・ヤマウルシ・リョウブ・コシアブラ・オオカメノキ・イワナシ・アオジクスノキ・ハイイヌツゲ・ムラサキシキブ・ヤブコウジ・フジ・ヤマモミジ・オオバクロモジ・クロマツ・アカマツ・ハシバミ・ウリハダカエデ・ヒメモチ・チシマザサ・タラノキ・ケキブシ・アズキナシ・ウワミズザクラ・クマイチゴ・ミツバアケビ・サワフタギ・アブラチャン・ヤマグワ・アオハダ・タカノツメ

草本
ノブドウ・カラマツソウ・ヨモギ・ナワシロイチゴ・キンミズヒキ・カタバミ・スミレサイシン・ツボスミレ・タチツボスミレ・ツルアリドウシ・ススキ・オギ・オカトラノオ・チジミザサ・ヌスビトハギ・オオバコ・オオイワカガミ・キバナイカリソウ・キバナアキギリ・ノコンギク・ツルリンドウ・チゴユリ・タガネソウ・コシノカンアオイ・アカソ・クバナヒキオコシ・カメバヒキオコシ・チドメグサ・オオチドメ・ドクダミ・ミゾソバ・アキノキリンソウ・シオデ・カンスゲ・イヌタデ・クルマバナ・イヌトウバナ・ヤマノイモ・ニガナ・トリアシショウマ・エビズル

シダ類
リョウメンシダ・ゼンマイ・ワラビ・ヒカゲノカズラ

その他にもあったが、帰って図鑑を調べても解らないものがあった。
葉がクマヤナギに似ていて、つる性の植物・アザミの大きな葉で冬越しすると思われるもの・シダは何点か不明のものがあった。
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