4月12日 黒姫テレマーク山スキー

 下黒姫沢が開いているとの事で、最悪タモ沢からジャクズレガッチへでも登ろうかと思っていた。
林道を歩いていると、やはり雪は少ない。
ブナ林へ入って直ぐの所に、上部からブロック雪崩が起きていた。こんな所から出るのは記憶に無い。
沢に入る、一箇所だけ渡れそうであった。僅か数メートル幅のスノーブリッジを渡る。
ここを渡れば、後は楽に渡れるであろうと思ったが、川の音がする。
少し登って上部を捲けば雪を踏めるが、沢の水も少ないので、渡渉することにする。
そこから先もずっと沢は口を開けていて、所々水が流れている。
まるっきり開いているわけではないが、右岸に寄ったり左岸に移ったりと楽でない。
とにかく厳冬期の降雪が少なく、表層雪崩の発生が圧倒的に少なかったと考えられ、沢は十分に雪に覆われなかったのだ。
通常の尾根への取りつき場所も藪となっていた。沢底が低すぎるくらい低く、例年よりも地形が違うのだ。
 1000m平地でようやく大休止する。ここまで2時間半。

今日は、メインは山スキーながら、熊狩りの期間でもあるので、一応無線と双眼鏡も持参していた。
時折り休み休み、足跡を眺めたりしていたので、あまり休む事もなくここまで来ていた。
足跡はカモシカがメインで、ウサギが少し。未だクマが活動する雰囲気ではない気がした。
1人孤独に、歩いて歩き続ける。
1300m稜線に取り付くと、川地山塊が見えてきた。飯豊は見えない。
黒姫山頂の200m手前で吹き越が形成され、1m以上の段差になっている。
どうしようか・・、そう思っていたら、携帯が鳴った。
スキーを脱がないと山頂には行けそうもない。めんどうくさいのでここで折り返しシールを外した。
 固形ワックスを生塗りし滑走開始。思ったより滑り、後傾になってしまう。
良いスロープを物色しながら守門方面へへつる。
最初リズムに乗り切れず、アルペンターンになってしまう。一呼吸置きテレターンへ移る。
自分ひとりだけのシュプールを描く。
あとはひたすら下るのみ。
 黒姫は沢が開いているので、誰も入らないと思っていたが昨週も入った跡があり、シュプールも残っていた。

ブナ林に入って直ぐの所の雪崩痕 渡渉準備

一箇所だけどうしても渡渉
いつもの守門の横顔
上部1300m付近からのイヤッホーッ!!
シロもゼイゼイ走ってきました

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