7月8日 浅草岳回遊コース

 浅草山荘の団体のお客様36名と登ることになっていた。
メインガイドは、この地区のネイチャーガイドの草分け的存在の大島さんである。
大島さんは、奥只見ネイチャーガイドでもあり、越後三山近辺の山・中荒沢・尾瀬などテリトリーも広く活動している方である。
県立エコミュージアムの名物自然観察指導員でもあり、その語り口と話の面白さで人気が高い。
浅草山荘の専属ネイチャーガイドはこの大島氏が一手に引き受けていたのだが、通常よりも定員が多くなり、一人では掌握しきれないということで私がサブで加わった。

ネズモチ平登山口を昼過ぎの出発であり、暑さが気になる時間帯であった。
道路脇のサワフタギも既に花は無く、登山道途中のクマノミズキも大分花も落ちていた。
林床には、ギンリョウソウの花の落ちたモノや珍しいショウキランなどがあった。
ツルアリドウシの開花寸前のものや、既に開花しているものも見られた。
カタクリの種子のみ未だ残っていた。
オオカメノキは結実済みで、季節は小走りに進んでいるようである。
 前岳分岐手前には、ウラジロヨウラクとベニサラサドウダンが混在していたが、時期的にベニサラサドウダンは終わりに近かった。
分岐には、ミツバノバイカオウレン・シラネアオイ・イワカガミ・コバイケイソウが見られた。
雪は約50mほど残っており、下りは若干の注意が必要であると思われた。
木道開始部より、ヒメサユリが現れ始め、少し下がり気味の花もあったが頃合は良かった。
ツマトリソウ・ウラジロヨウラク・トキソウ・ヤマトキソウ・ワタスゲもある。
 帰りは、前岳から桜曽根を経由し回遊するコースである。
前岳から嘉平与のボッチにかけては、未だ蕾のヒメサユリも多く見られた。『多く』というのは、あくまでもアバウトである。
斜面右側には、クマノミズキやモミジカラマツの葉っぱが群生している。
 樹林帯に入ると、コルリ・クロジ・キビタキ・シジュウカラの鳴き声を確認した。
枯れた部分が混じったブナの大木では、ツキヨタケの幼菌が既に出現していた。
 その他、ブユの第一陣はすっかり姿を消し、代ってアキアカネが増えつつあった。

帰りのバスの中で、明日の守門に付いての話が隣のお客様がされていたので、少し突っ込みを入れ補足したりする。たぶんヒメシャガ・ニッコウキスゲは見れるがヒメサユリは二口下山では見れないという。

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