3月11日 村杉沢ガッチ1000m付近まで

 神奈川県からの御夫婦のお客様と共に、浅草山荘公園から登り始める。
数日前に登ったと思われるスノーシューのトレースと、滑走のスキーの跡があった。
複数での山歩きにシロを伴ったことはなかったが、シロに会って見たいと言うお客様の希望もあり伴った。
シロは誰が来ようが、山に行ければそれで気が済むようだ。
 砂防ダム脇を通り、ムジナ沢の有雪期ルートに沿い歩く。音松荘の旧テレビアンテナの電線が引っ張ってあるあたりの斜面は湾曲し、期日が経過すれば雪崩の危険もあると思われた。
 一つ目の尾根に取り付き休憩。予報と違い天気も良く、近くに守門や黒姫が良く見えた。
後にスノーシュートレースを拾い、九十九折状に急斜面を登っていく。シールを付けて登ったのであろう、あまり急な斜度をとっていない。
 左下方にムジナ沢が見えて来、大分高度が上がり、右手には毛猛連山が見えてきた。前方には目指す村杉沢ガッチや鬼ヶ面山の連山が見える。このルートは眺めが良く、静かで好きなルートだ。
 途中のヤドリギを見ると、何かに食われたような食痕がある。まだ黄色い実やオレンヂの実が残っているものもあり、それを食べにカモシカが来たのであろう。雪が多く、雪面からヤドリギの実まで1m位の所もあった。
ヤドリギの宿主の木の袂には、カモシカが苦労しながら実を食べた足跡が残っていた。思わず食べてみると、大分熟していて少し発酵し始めているような味だった。
しばらく行くと、カモシカが数10m先に居た。シロはしばらく後を追いかけていたが、そのうちに帰ってきた。
 出発が9時を過ぎていたので、標高1000mくらいのところで、風除けを施し昼食とした。景色は良かったが、少し黄砂交じりなのかどんよりとした晴れだった。

ムジナ沢左岸尾根
足沢〜太郎助山稜線と毛猛・桧
ヤドリギの実を食べたカモシカの食痕
守門・黒姫
左から浅草岳・ムジナ沢ガッチ・村杉沢ガッチ
カモシカが気になって仕方ない

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