4月10日 大原スキー場東805.9mp 山スキー
昨日のお客様とどこに行こうと思案していたが、天気もあまり期待できないので、大原スキー場東の805.9m三角点ピークと決める。この辺の山の三角点は、ほとんどが無名ピークである。
名前が付けられていれば、登る人も居るのであろうが、名前なしでは登る人は皆無である。
朝準備をしていると、既に雨が降り始めてきていた。幸い視界は良く、午前中はさしたる悪天にならないとの予想で歩き始める。
ゲレンデをしばらく歩き、コーヒーショップのフォレストさんの所から入る。ここは真冬、猟で何回か訪れていた。
本日のお客様は、テレマークスキーをしばらくやっていたが、膝痛や負荷の多さからあえてテレを封印し、アルペンスキーで山スキーを学びたいということであった。従って、自分も倉庫からディアミール金具の板を出し、シールも探して貼り付けたのである。
久々のディアミール金具はなんか変な感じであるが、一歩一歩が長くとれ、テレマークスキーよりも早く歩ける気がする。
一番高い所の田んぼのある平に着く。そこからさらに林道沿いに行き、途中でショートカットし登っていく。
杉の植林地の末端には堰があり、段になっている。この堰は、大雲沢から水路トンネルを通り、守門岳大原登山口の経由し穴沢まで流れている水路である。その水路を越えブナ林に踏み入って行く。
ここのブナ林は二次林でありながら、直立し美しく揃っている。なるべく急でない所を選び九十九折で登っていく。
急登を登り切ると、一面のブナ林が平面状に広がり素晴らしい景観である。ヒールの高さを小まめに上げ下げし、急斜面や緩斜面をそれぞれ対応する。
最後の急斜面を登り切るとピークとなる。ゆっくりとした休憩はとらずに来たので、ここまで1時間40分ほどで着いた。
時間も未だ早かったが、風も冷たくシールを剥がし、滑走の準備をする。
最初は、かなり急登でお客様も恐怖心を感じていたようであったが、そのあとの白い大斜面ではリラックスして滑り、楽しそうであった。
メインの大斜面滑走後は、軽くブナのツリーランを楽しみ、堰道へ合流。堰道をしばらく歩き、元来たルートを辿り、フォレストのところまで滑り降りた。
ミニツアーであったが、雪も締まっていて割と滑り、自分自身も楽しかったしお客様も喜んでいた。
手軽に楽しめる良いルートである。
休憩込みで、往復 2〜3時間で帰って来れるこのコースは良い収穫であった。