7月17日 守門岳とその周辺
暑くなることが予想されたが、やはりペースが上がらず異様な暑さの中、登った。
ブログにも書いたが、駒の神直下の草原を散策したいという強い願望があった。高度を上げ、草原地帯が見えてきたが、ただ緑のみでそれ以外の色合いはないようだ。
この暑さで、途中で具合でも悪くなったら元も子もない。
登る途中で、青雲岳直下の草原が登山道からいくらも下らない場所にあることを確認。どうせなら近いところを散策するのがこの気温ではベターであろうと向かう。
守門岳山頂に着き、鐘を鳴らす。青雲岳の山頂付近に動くものがあり、登山者だと思う。
近くまで行ってみると、人影もなく、青雲岳山頂に設けられた、鐘が風で揺れていたようだ。
青雲岳山頂から100mの藪こぎで、草原に到達した。まだ残雪もあり、気持ち良い風が吹いている。
珍しい植物が無いかと、あたりを見回すが、ニッコウキスゲとトキソウくらいで特に気になるものは無い。
腹が空いたので、そこで弁当を食べる。
時折、涼しい風が吹くが、風が止めばたちまち汗が噴出してくるという繰り返しである。
青雲岳に藪漕ぎで登り返し、大岳に向かう。
途中でラジオを鳴らした単独行者に会う。暑さとラジオを聴きながら歩いていたせいであろうか、私とシロを見て少しびっくりしたように見えた。
網張鞍部近くになり、大岳を見るとどんよりと暑苦しい空気が覆い、とてつもなく強烈な登り返しに見えた。
網張鞍部から赤テープに誘われ、吉ヶ平へのコースを下っていく。登り返しのことを考えると、厭な気分になったが、もうどうにも停まらないである。
大崩平は赤土や石が崩れた場所で、だだっ広い雪渓が未だ残っていた。とにかく外気温が高いのだろう、雪から湯気が出て如何にも涼しげではある。
雪渓を歩くと、沢上のところに赤テープが再び結んである。下ると、田野倉平と書かれた朽ちた道標があった。大崩平にも倒れている道標があった。
田野倉平には、草原があったが緑色の花を付けたヤマサギソウが沢山あったのみで、あとは何もない、ただのヌマガヤ湿原である。
暑さと、不健康のせいかやけに疲れナメクジにように網張へ向け登り返す。途中オオバギボウシの未だ食べれそうなものがあったが、採るには至らなかった。
足を動かせば、かろうじて上には着く。網張鞍部で再び休憩。守門岳登山口を出てから、幾度となく休み続けている。
山頂に着くと、独りの登山者がいた。行く時に行き会った登山者のように見えたが、どうやら違う人のようだ。遠方からの登山者のようで、気さくな話し方で関西っぽい訛りがあった。
先に関西訛りの登山者は大原口へと下り、私とシロはしばらくまたまた休んだ。
シロも相当暑いのだろう。何度も手で水を与えると、喜んでびちゃびちゃと舐めている。余った水筒の水を口に含み噴射してシロに掛けてやる。
ゆっくり下り、少し崩壊している大岩の所で、虎ロープを追加して結ぶことにした。1cm弱の太さのロープなので、二重にしたのだが、結構手間取り夕方になってしまった。
夕方になってもやたら暑さは、止むことがない。
久々に頭痛がひどく、ビールを1本飲み、飯はあまり食えなかった。
当日の守門自然便り(あくまでも自分のメモとして書いたものです)
花もそこそこ見られたが、鑑賞の対象としては以下のようなものが有った。
ホツツジ・ミヤマクルマバナ・ニッコウキスゲ・ゴゼンタチバナ(終わりに近い)・オニアザミ・モミジカラマツ・
カラマツソウ・ニガナ・キンコウカ・トキソウ・クガイソウなど。
その他、種類のみを書けば以下のとおりである。
イブ゙キゼリモドキ(今後〜)・マイズルソウ(終わり〜)・ミヤマママコナ(今後〜)・ヤマサギソウ・アオヤギソウ・ネバリノギラン・ノギラン・ミヤマトウキ・ヤマブキショウマ・トリアシショウマ・ミズキ・シモツケソウ・クロヅル・オトギリソウ・ウラジロヨウラク(終わり〜)
イワカガミ(終わり〜)・ミツバオウレン(終わり〜)・ミツババイカオウレン(藪漕ぎ草原)・ツルアリドウシ
聞こえた野鳥の声
やはり今の時期になると、鳥の声も徐々に減っているのを感じる。
ウグイス・カッコウ・ホトトギス・クロジ・マミジロ?・クロツグミ・コガラ・シジュウカラ・ヤマドリ・キジバト・カケス・イカル・ホオジロ・
サンショウクイ(群れ)・キビタキ・ツツドリやジュウイチの声は全くしなかった。
サンショウクイらしい鳥が群れていたようであったが、定かでない。
その他
いたることにアキアカネが飛び交い、シジミチョウ類・ヒョウモンチョウ類・アゲハ類・モンシロチョウ類などの蝶も目立った。池塘付近ではエゾイトトンボらしい美しいトンボがいた。
相変わらず。マルバマンサクの葉が大量に枯れていた。
コース概要
大原口から網張までの間は、今年度の草刈は未だ実施されていないようだ。
特に、守門岳山頂から青雲岳の木道付近は樹木が覆いかぶさっているところも多い。また、二口分岐から網張までの間も、かなり左右の木や草が覆っている箇所も見られた。ただ、コースを見失なうような所は皆無である。
網張鞍部から吉ヶ平ルートを偵察してきた。田野倉平まで偵察してきたが、赤テープが丁寧に付けられていて取り合えず昨日行った箇所については行ける気がする。コース自体は登山道というよりも小さなヒド状の沢を登ると言う感じのルートであった。そこから下の状況は、日を改めて吉ヶ平から行って見たいと思う。
青雲岳直下の草原 | 草原のシロ |
倒れていた道標 | 大崩平雪渓 |
田野倉平から守門岳 | 道標 |