8月27日 鬼が面山山塊 村杉沢ガッチ(北岳)付近

 朝は少し肌寒いくらいだったので、半袖ではなく長袖の登山シャツで歩き始める。
もやが掛かり、あたりは眺望は無い。だが、気温上昇とともに切れる筈であり、眺望に期待した。
全重量は10kg以上あり、自分にとっては重い荷物である。それでも、比較的涼しく、マイクロ中継局まではあまり疲れず登ることができた。
マイクロ中継局に着くと、南方に前毛猛山が見えてきた。もやが切れたようである。途端に気温は上昇し、吹き峠から南岳までは眺望も無く、我慢の歩きであった。
結局、ペースは次第に落ち、鬼が面山まで3時間要した。着いて直ぐに作業する気にはなれず、しばらくは放心状態で疲れを癒した。
 刈り始めるが、刃が余り切れず、数日前に購入した刃と取り替える。今度は切れる。軽快に刈る、刈る。
鬼が面山辺りからムジナ沢ガッチや浅草岳山頂は以外に近く見える。しかし、ここで登山道は左に曲がり、村杉沢ガッチ(北岳)方面へと迂回していくのだ。
左に曲がり始めると、かなり遠く村杉沢ガッチが見えてきた。
正午を30分ほど経過した、眺望の良い所で昼食とした。暑く、疲れのせいかほとんど食欲は無い。
食べ始めると、味覚が作動し始め味わえるようになってくる。下界は如何だったのであろう、とにかく鬼が面山の稜線はさしたる風も無く暑過ぎる位暑い日であった。
昼食を摂り終え、梨を一個食べると徐々に疲れが取れた気分になり、再び午後の部の刈り取りに入った。
村杉沢ガッチに向かって刈っていると、コゴメグサが咲いているのを確認する。こんなところにコゴメグサがあったのかと、初めて確認し少し嬉しくなる。また、村杉沢ガッチ手前の岩穴に、なんとかナデシコがあった。ナデシコには間違いないのだが、タカネなのか何なのかは不明。
 浅草岳の嘉平与のボッチから前岳にかけて幾人かの登山者を見ることが出来た。勿論、鬼が面山の稜線を歩く人はない。
 村杉沢ガッチからムジナ沢ガッチ方面に向かって一旦下り、そこから折り返して村杉沢ガッチへ向けて登りながら刈る。16時前に村杉沢ガッチに着く。
あと2日有れば何とか前岳まで終了できるであろうと、およその目処が立ってきた。次回は、六十里越からではなく、ゲートを開けて桜曽根旧駐車場から登ることができよう。そっちの方がかなり早く着けると思う。
 16時村杉沢ガッチを出る。下りでも暑い。暑さで頭が痛いなか、2時間20分掛けて六十里越登山口に着いた。
作業時間と行き来の時間はほぼ同じなのだから、いくらも進まないわけだ。

南岳より浅草岳 村杉沢ガッチからムジナ沢ガッチ方面
村杉沢ガッチから鬼が面山方面へ

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