10月1日 八十里越え古道探索 木の根峠から大三本沢往復
車道木の根峠入口6:40 1004m付近8:50 大三本沢11:45
大三本沢発12:00 はしご坂上12:45 車道木の根入口16:20 計9:20
平井氏と木の根峠手前のショートカット道から入る。朝露があるようなので、雨具を着ての出発である。
天気は曇りで、少し暗い。
いつもの木の根峠の小さな道標に書かれた『古道入口』から入る。30分も歩かないうちに、『古道と中道の分岐』と朽ち掛けた道標があるのだが、それらしい分岐は見当たらない。
1004ピーク手前に掛けて、古道がルーズになり、辿っていくと道は消えることがあった。ここが遺構図に書かれてある中道と古道の分岐だと思う。少し開けた場所で、この分岐が少し解らない。
遺構図は1004ピークおよび、県境線の南側を巻くように記されているが、実際は北側に道はある。
また、ほかにも遺構図とは違う部分もあり、1010.5ピーク以遠は正直現在地が良く解らなかった。時折浅草岳が見えるものの、その他の景色は殆ど見えない。回りは薮の中という状況で、目を見開き前行者の鋸り目や鉈目を目を皿にして探すのに労力を使うという状況であった。周りの目標物を見ることが出来ないので、基本的に地図は使いようがない。多少景色が見えるところもあったが、それよりも目の前の道を探したほうが早いのだ。
基本的に古道は、通常の八十里新道に比べると薮に限りなく近い道である。薮が薄い所と密薮な所、草薮となっているところ、色々である。ただ、昔荷車が通った事が山道を探す上で随分と助かっている。すなわち、一定の道幅と平らな路面、道が斜面を横切っている場合には右側は法面となっている。極端な右曲がり左曲がりはない。高低も基本は平ら。登る場合も下る場合も基本は九十九折。この特徴を踏まえていると、意外と道は見つけやすい。
赤い文字で書かれた小さな道標・・・これを私は以前、無責任な道標云々。。と何時かのブログで書いてしまったが、この道標を建て、作った方々が最初の一番古い鋸目の主であろうか。直径20p以上の木まで根元から伐採してあり、この鋸目に大いに助けられた。これがなかったら100%無理であったであろう。
また昨年来、この山行を本の記事にされた某さん一行が、幾度となく下調べをした痕跡も利用し助けられた。
浅草岳の北東側の斜面が見えてきた。どうやら古道は下りに差し掛かるようで、九十九折を始めた。
これが遺構図による『梯子坂』なる地名であろう。遺構図にはアバウトに6回くらいしか九十九折の回数は記載されていないが、距離の短いもの長いものがさまざまに組み合わさった複雑な九十九折であった。
小沢を渡り、大三本沢の広い台地に出た。ここまで5時間、早々に昼食を摂り、明るいうちに引き上げることにした。右岸古道取り付きも確認したかったが、次回は沼の平から入るものとし、今回はここが目的地とした。
大三本沢 | 記念撮影(本日目標地点) |
はしご坂一部 | はしご坂途中の道標 |
稀に日当たりの具合で歩き易い所もある 山師:平井氏 |
こんなヌマガヤ湿原もあった |