10月5日  八木鼻〜袴腰〜高城

 昨日、八十里越えを歩くために車で吉ヶ平までに乗り入れていた。朝、仕事をひと段落させ、妻と吉ヶ平に向かった。吉ヶ平に行く林道でかなりの車に行き会った。何かの行事でもあるんだろう、と思っていたが、着いてみるとそうでもないようだ。手提げ袋を持った長靴スタイルの人が数人歩いており、どうやらキノコだの胡桃だのを採りに来ている人が沢山居たようだった。勿論、番屋山や大池散策などを目的に来た人も居たであろう。
 大雲沢バスを妻に乗って行ってもらい、私はダイエットトレーニングがてら番屋山へ登ってから帰ると言って別れた。奥まで車で入ると、なにやら木がゆさゆさと揺れている。猿の軍団だ。大きいの、小さいの、色々居る。あまり慌てた風でもないが、一応人間が来たとの事で鬼ぐるみの木から木へ逃げの体勢をとっているようだ。怖がる風でもなく、一匹の猿は私をちらちら見ながら背を向けて栗をかじっている。これだけの猿の軍団が木を移動している様子は壮観でさえある。この辺は鬼胡桃の宝庫で、餌には事欠かないであろう。毛並みもふさふさしていて栄養状態も良いようだ。
 ところで猿は怖い。なので、色々と観察し楽しんだ後、速攻で撤退を決める。
まさか粟まで行ける筈もないし、妥当なところで袴腰にした。
ざっと小1時間程度と考え向かう。守門見晴台の往復くらいの運動量にはなるだろうとの考えであった。
女郎蜘蛛の季節なのか、至る所に巣が掛かっている。登っては下りの繰り返しで、袴腰山は思った以上にきつい。何回か登ってはいるが、いつも結構な山だなぁ〜と感じる。
三角山手前の鞍部付近で、女性3名位のグループに遭う。『私たちは高城から登ってきたんですが、八木鼻に下ると結構遠いのですか?』という内容の質問をされるが、解らないと答える。
そうだな、高城の方から俺も降りてみよう・・・と思う。
山頂はやはり結構ある。直下からのロープにも掴まりながら大汗をかいてしまった。
山頂で合掌し、何も標識はないが、良い道なので別の方角へ下ってみた。まぁ、懇切丁寧というかお金の無駄遣いというか、1分置きかと思うほどの細かい道標が立っていた。
そのまま下り続けると、高城何とか・・・などの標識や道標、小屋などがあり、はは〜、ここが高城かぁと理解する。
それにしても、相変わらず、しつこいぞって言うほど、道標が出て来る出てくる。仕舞いにはその場所のネーミングをどうすればいいか迷っているのが解るほど、テキトーな名前(っぽく感じたってこと)になっている気がした。
何とかの松・何とか眺め・○○坂・など、松・坂・眺めはことごとく良く登場していた。
高城からの下りも厭になるほど長かった。さほど時間的に経っていないのだが、大分登ってきた場所とどんどん離れつつあるのが厭だった。
同じ地形をだらだらと下っていく道中に、噂のヒメサユリの株が多くあった。こんなに沢山のヒメサユリを見て感動するのかな?と思った。
鉄塔を少し下ると車道に出た。花の時期にはここに受付の人がいて、料金を徴収するのであろうと思った。1台の車があったが、先ほど行き会った女性グループの車であろうと思った。
ヒメサユリの小道に着き、そこから遥彼方の八木鼻まで怒涛の早歩きで歩いた。
   結構面白い道標名なのでコースタイムがてらお楽しみください。

八木鼻登山口12:50  八木鼻袴腰分岐13:10  追分の松13:17  高城の見える坂13:25
三角山13:37  馬の背13:43  見返りの丘13:46  袴腰山13:55   袴腰山発14:00
藤景悟りの石14:02  とどめの坂14:05  五葉の丘14:07  見越の松14:10  袴腰銀座14:11
憩の松14:13  標高400m表示板14:15  心臓破り14:17  高城(372m)14:25  終わりの坂14:25
眺めの松14:29  牛窪の城址14:31  たら沢のへつり14:35  見晴らしの尾根14:37 
中の眺め14:40  二の坂14:41  上りの松14:42  はじめの眺め14:44  一の坂14:47
下りの松14:49  車道14:52  ヒメサユリ小径入口15:00  八木鼻登山口15:30 

高城から上のネーミングで面白いのは、1回心臓が破れているにも拘らず、とどめの坂があるということだ。
このネーミングを見るだけでも楽しめる山である。

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