12月21日 大原口から守門岳

下祝沢手前7:15  大原登山口7:37  尾根取っ付き8:02  見晴台8:52  小烏帽子9:40
守門岳山頂10:20  見晴台11:07  大原登山口11:50  着12:20

 朝少し仕事をし、天気も良さそうなのでシロと共に守門へ向かうことにした。13日に行った時と同じ所で車は奥へは行くことが出来なかった。そこから奥も四駆のジープの様なタイヤ痕があり、かなり苦労して奥へと向かったようだ。
 朝は少し凍っていたので雪の上でも楽に歩けた。登山口を少しショートカットし登山道へと入る。雪の降りたてと違い、登山道脇の雑木が雪を覆っていなく、少し歩き易い。しかし、体重を乗せるとズボッとぬかったりぬからなかったりと推測がつかず、かなり体力を消耗する。登山道には平均すると30cmくらいの積雪がコンスタントにあり、ところどころ夏道が露出しているところもある。布引滝道の分岐上の大岩を過ぎた所でカンジキを装着する。積雪がかなり増し、ぬかるところは膝上辺りまで入ってしまうところが出てきたからである。
 見晴台でゆっくり休憩する。シロは先に行き、渓谷沿いまでへつり始めている。シロを呼ぶとカモシカの親子が移動を始め、オスのカモシカだけ家族から離れ、下へと逃げてきた。途中の崖の所でしどろもどろしていたが、足を滑らせガラガラッと音を立て滑落してしまった。大きな滑落音だったが、ダメージがなかったようでその下の大雲沢へと慎重に逃げ続けている。母と子カモシカはそのままへつりながらシロを避けるように移動している。結局シロはその親子カモシカを見る事が出来なかったようで、臭いだけに釣られて近づいていったようであった。シロが帰ってきたのでドッグフードを与えるが、未だ逃げたカモシカが気になるようで食欲どころではないようだ。
 見晴台上の、急登のロープ付きの所はやや岩が露出しており、カンジキを付けたままなので慎重に通過。やや平らになり、滝の倉沢(水場付近)へのへつり道の辺りはすっかり冬の地形となっていた。通常の夏道のルートをとらず、そのまま行けそうなので真っ直ぐ小烏帽子に向けてルートをとる。
 小烏帽子からの守門への稜線は、やはりまだまだ雪は少なく雪庇は殆ど形成されておらず、尾根の頂点を通過しても危険は感じられなかった。ところどころパウダースノーもあり、ぬかるところもあった。やはり雪道の歩きは足に来る。心肺は最初の尾根まで疲労したが、後は殆ど足のだるさから来る疲労で、随分足の運びが遅い歩きとなっていた。山頂直下では、出来たてのミニモンスターが形成されており少し雪が硬かった。
 山頂は風が少しあったが素晴らしい眺めだった。他に来ている人がいるであろうと思い、シロのリードを持ったまま山頂へ着いたのだが、誰も居なかった。12月の末近くなると皆忙しく、山になど誰も来なくなるのであろうか、少し寂しい気もした。特に袴腰のエッジ部分の陰影がシャープで美しかった。思えば、12月に守門山頂を踏んだのは初めてであり、久々に良い守門岳を噛み締めた。
 下りは雪が腐り、快適な歩きは出来ず足のだるさにも拍車が掛かり、我慢の下りであった。さすがにもう今年は山に行くことはないと思うし、そうならないといけない。〆の登山を守門岳で終了できたことは、気持を切り替える上で、重要な山行であったと思う。

山頂から烏帽子と裏は川地 さらに奥は飯豊 山頂から青雲 大岳稜線
袴腰の陰影 山頂から小烏帽子経由で歩いてきた稜線

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